新規会員登録再開のお知らせ

新規会員登録を9月14日9:30より再開いたしました。ログアウト状態になっている方はお手数ですが再度ログインをお願いいたします。

  • 2026/10/13 06:50 掲載

JAL“空飛ぶ宅急便”終了で「ANA圧勝」に見えるが…「舞台は成田」両社の絶好機の訳(2/2)

連載:北島幸司の航空業界トレンド

会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。

ANAの3倍だった?「勢力図が逆転」した経緯

 歴史を振り返れば、2005年度の貨物トンキロはJALが約49.2億FTK、ANAは約15.6億FTKで、JALは約3.1倍の規模を持っていた。JALは747貨物機を最大15機保有し、成田から北米、欧州、アジアへ貨物便を展開していた。

画像
JALグループの貨物機ボーイング767-300ERBCF
(筆者撮影)

 その後、ANAは767貨物機を投入してアジア路線を拡大し、約20年を経てNCAを傘下に収めるまでになった。前述の通り、勢力図は逆転したのである。

 だからこそJALには、かつて培ったフレイター運航や貨物営業のノウハウを、現在の旅客ネットワークや物流企業との連携にどう再構成するかが問われる。ANAだけが世界を目指すのではなく、JALも再び貨物を成長事業として位置付けることで、日本に2つの強力なコンビネーションキャリアが成立する。

舞台は「成田空港」、世界の貨物ハブになれるか?

 その舞台となるのが成田空港である。成田は2025年に約209万トンの貨物を取り扱い、世界13位の貨物空港となった。さらに貨物地区の再編、施設集約、自動化を含む「新しい成田空港」構想も進んでいる。千葉県は2028年の将来構想にて300万トンを取り扱う空港にすると発表している。

 重要なのは、成田の取扱量自体を増やすことではない。ANA+NCAとJALという2大コンビネーションキャリアを軸に、荷主、フォワーダー、上屋、通関をつなぎ、日本の航空物流全体を束ねる拠点にすることである。

 2024年のANA、NCA、JALの貨物輸送量を合計すると約88.9億FTKとなり、1つの航空会社と仮定すれば世界7位相当の規模である。日本の航空貨物は決して小さくない。輸送力が複数の主体に分散しているため、実力が見えにくいだけである。

 ANA+NCAとJALは国内で競争するだけでなく、それぞれの機材、路線、顧客基盤を磨き、世界市場を取りに行くべきである。両社が2大コンビネーションキャリアとして成田に貨物を集め、物流データや施設を含めた基盤を高度化できれば、成田は日本の製造業と世界をつなぐ戦略貨物ハブになり得る。

 航空貨物の世界は旅客分野と違い、搭乗クラスやマイルも無い。貨物は、両社共有のコンテナやパレットに積まれて輸送される。航空会社間の輸送品質は差が出にくいことから競合よりも提携しやすい関係にある。

 かつて747貨物機で世界を飛んだJALと、いま747-8Fを擁するNCAを傘下に加えたANA。その2つの力を競争と補完の両輪として世界へ向けることこそ、日本の航空貨物が再び存在感を高める道である。

Googleで見つけやすく

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 1

  • 0

  • 0

  • 0

関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報が
本メディアサイトに公開されます

基本情報公開時のサンプル画像
報告が完了しました

「」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報が
お相手に公開されます

基本情報公開時のサンプル画像