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- 2026/10/28 03:18 掲載
ケイデンス、設計向けAIモデル群「Maestro」発表 Nemotron採用、品質最大30%向上
Maestroは、特定分野向けに事後学習した大規模言語モデル(LLM)、学習済みの意思決定モデル、自己改善するエージェントスキルで構成する。複数のモデルサイズと構造をそろえ、NVIDIAの「Nemotron」と「OpenShell」を用いる。AI Super Agentsには「AuraStack」「ChipStack」「InnoStack」「ViraStack」が含まれる。
同社によると、設計ワークフローでの初期結果は、汎用の基盤モデルと比べて結果の品質が最大30%向上し、トークン効率は最大5倍になった。出力を決定論的ソルバー(解を厳密に求めるプログラム)で評価し、強化学習に返す仕組みという。
利用の形も示した。Maestroは、最先端のフロンティアモデルやオープンウェイトモデルと組み合わせて使える。Nemotronなどを含むMaestroは、顧客が持つ独自のデータや設計、ワークフローで追加学習できる。環境全体は、ケイデンスのセキュアなクラウド、パブリッククラウド、顧客管理のオンプレミスで動かせる。
最初のMaestroモデルは、2026年第4四半期に一部の早期アクセス顧客へ提供する。
社長兼CEOのAnirudh Devgan氏は「複雑なエンジニアリング業務を一新するには、分野に深く特化した知能が必要だ」と述べた。NVIDIAのTim Costa副社長は「EDAツールや決定論的ソルバーからのフィードバックで強化学習を行えば、エンジニアリング上の目的や制約をどれだけ満たしたかに基づき、エージェントがより良い設計判断をするよう教えられる」と説明した。
ソシオネクストのCOO、Hisato Yoshida氏は、InnoStackを本番の設計環境に導入するとして「物理設計向けの先進的なEDAツールとエージェント型AIを組み合わせ、設計品質を保ちながら全体で最大5倍の生産性向上を見込む」とコメントした。
では、ケイデンスはなぜ、いまこれほどエージェント型AIに力を注ぐのか。背景には、買収から1年足らずで積み上げた製品群と、同じ日に明らかにした決算の数字がある。
・ChipStack買収から続く、AIエージェント製品群の全体像
・受注残と売上の伸びが映す、AI設計の追い風
・「検証が40倍速い」自律型エンジニアとMaestroの関係
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