- 2026/09/23 06:10 掲載
AIロボットから「NVIDIA対抗」半導体まで…ソフトバンク“全方位AI戦略”のヤバい全貌
慶應義塾大学 大学院管理工学にて修士課程を修了。
1985年東京エレクトロン入社。1996年から2004年までABNアムロ証券、リーマンブラザーズ証券などで産業エレクトロニクス分野のアナリストを務めた後、富士通に転職、半導体部門の経営戦略に従事。2010年よりIHS Markitで、半導体をはじめとしたエレクトロニクス分野全般の調査・分析を担当。2017年9月に同社を退社し、同年10月からコンサルティング会社Grossberg合同会社に専任。
日本のAI産業で存在感を強める「あの企業」
日本政府は、2025年12月、半導体・デジタル産業戦略の見直しに向けた方向性として、AIと半導体を個別の政策課題として扱うのではなく、AIモデルや計算基盤、通信、電力なども含めた一体的なエコシステムを構築する考えを示した。政府は具体的に何をしようとしているのだろうか。半導体業界に知見の深い、筆者の旧知の技術者であるM氏は、以下のように見る。
「AI(ソフト)と半導体(ハード)を別産業として扱うのをやめ、AIモデル・AI計算インフラ・半導体製造・半導体設計を一つの産業カテゴリーとして政策的に束ねることを目指していると思います。将来的にはAI、半導体、データセンター、電力、通信、を一体化した産業クラスターを形成したい、と考えているようです」
そうなると浮かぶのは、上記の産業のすべてに関わりがあるソフトバンクグループ(以下、SBG)会長の孫正義氏の顔だ。M氏は、AI時代におけるソフトバンクグループの存在を以下のように話す。
「SBGは政府の戦略を先取りするような形で、AI・半導体をベースとしたさまざまなAI事業に取り組んでいます。孫さんが今年の株主総会で『あと15年は頑張れるのではないか』と言い換えたのは、AI時代を見据えてのことと思います。SBGには、「AI抜きで半導体産業は存在しない」とのフレーズが浸透しているように感じます。AI時代をけん引するための半導体をSBG のコア基盤にしようと考えているようです。SBGの最近の投資先やM&Aを見わたせば、その一貫性が際立っています」
では同社は、AIに関連して具体的にどのような動きを見せているのだろうか。現在進行中の4つの技術開発プロジェクトについてどう見るかM氏に聞いた。 【次ページ】プロジェクト1:AIロボットの自社事業化
半導体のおすすめコンテンツ
半導体の関連コンテンツ
PR
PR
PR