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データ量は近年、爆発的に増加しており、それにともなって部門や組織を超えたデータが「つながらない」相互運用上の課題が深刻化している。この課題に対し、欧米は20年以上前から「もうひとつのAI」による対策とその標準化を進める一方、日本はシステム偏重で後れを取っている状況だ。この動きの延長線として情報空間における新たなブロック経済圏が生まれつつある今、日本企業が取るべき戦略とは? 三菱重工業 デジタルイノベーション本部 DI戦略企画部 苑田義明氏が解説する。
生成AIではない「もうひとつのAI」が重要になる
「データ量の増加の勢いは著しく、たとえば機械技術の進化とボリューム的な比較をすると桁違いです」と語るのは、三菱重工業 デジタルイノベーション本部 DI戦略企画部 苑田義明氏だ。たとえば1800年ごろの蒸気機関車の時速と比べたら、最新のリニア新幹線の最高時速は600キロを超える。これはつまり、ざっくり200年で100倍のスケールになったということだ。
「一方、データは50年で単位がキロバイトからペタバイトへと移り、この伸びを対数グラフで比較すると垂直に伸び上がり、まさに『爆発』の勢いです。製造業の例としてシェルの公開資料で見ると、1996年の石油プラント建設プロジェクトで使われるドキュメントは3万、2013年には100万へと激増しています」(苑田氏)
昨今、人間の作業を支援する機械学習や生成AIばかりが注目されているが、こうした情報爆発の衝撃を価値創造へと転換するには、「もうひとつのAI」が重要になると苑田氏は語る。
「もうひとつのAI」とは、知識・情報をその意味の面で構造化し整理するデータ相互運用のための技術で、その活動の中心はルール作りなのだが、こと日本においてその重要性は見落とされがちだ。デジタルツインやDXなど一見欧米と対等な取り組みをしているように見えて、実はデータによる価値創造で主導権を取られ続けるというデジタル敗戦を避けるために日本企業が取るべきデータ戦略について、苑田氏が詳しく解説する。
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・組織やシステムなどの越境時にデータが「つながらない」
・第2次AIブームから脈々と続く「もうひとつのAI」の流れ
・データは資産。だからどうする? 出発点は同じでも日本と欧米で異なる発想
・三流はものを作り、二流は技術を開発し、一流はルールを作る
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