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- 2026/03/19 掲載
サム・アルトマン氏の「World」、AIエージェントの本人確認「パスポート」発表
パーソナルエージェントのショッピングサイトでの本人確認が可能
これにより、AIエージェントは自身の背後に固有の人間が存在するという暗号学的な証明を保持したまま、外部サービスと連携できるようになる。利用者の具体的な身元や個人情報を相手先のウェブサイトや企業に開示する必要はなく、ゼロ知識証明の技術を用いてプライバシーを保護しつつ、人間による裏付けがあるという事実のみを安全に伝達する。1人のユーザーが複数のAIエージェントを運用する場合でも、システム側はそれらが同一の検証済みの人物から派生していることを認識できる。
AIがユーザーに代わって自律的に商品の比較や購入、各種予約などを遂行するエージェンティック・コマースの領域が急速に拡大している。一方で、電子商取引などのプラットフォーム側は無数のAIエージェントによるアクセス急増に直面しており、正当なユーザーの代理として動くAIと、商品の買い占めや不正利用を目的とする悪意あるボットとの判別が非常に困難になっていた。
AgentKitの導入により、ウェブサイトやサービス提供事業者は、実在の人間によって認証されたAIエージェントに対してのみ決済ルートを開放したり、システムのアクセスを許可したりすることが可能になる。また、1人あたりの無料トライアル回数や商品の購入制限などを、従来のアカウント単位やIPアドレス単位ではなく、実在する検証済みの人間の単位で厳密に設定できる。これにより、自動化プログラムを利用したクーポンの悪用やスパム攻撃を物理的に防ぐ手段となる。Worldは世界160カ国以上で約1800万人の認証済みユーザーを抱えており、同ツールは今後、次世代のWorld IDプロトコルの展開に合わせて正式版であるバージョン1.0へと移行する予定である。
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