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  • 2022/12/07 掲載

世界で最も稼ぐYouTuber「MrBeastチャンネル」の金融戦略とは、1億5,000万ドルを調達する理由

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世界には登録者1億人を超えるYouTubeチャンネルがいくつか存在する。その中で、目を見張る速度で拡大しているのが米国のMrBeastチャンネルだ。2022年7月末に1億人に到達、12月初旬時点では1億1500万人と、約4カ月で登録者は1000万人以上増えた計算となる。このMrBeastチャンネルのクリエイターがいま、事業拡大に向け1億5,000万ドルを調達するとの報道が米国で注目されている。MrBeastチャンネルをはじめ、海外のYouTube業界の動向を探ってみたい。

執筆:細谷 元

執筆:細谷 元

バークリー音大提携校で2年間ジャズ/音楽理論を学ぶ。その後、通訳・翻訳者を経て24歳で大学入学。学部では国際関係、修士では英大学院で経済・政治・哲学を専攻。国内コンサルティング会社、シンガポールの日系通信社を経てLivit参画。興味分野は、メディアテクノロジーの進化と社会変化。2014〜15年頃テックメディアの立ち上げにあたり、ドローンの可能性を模索。ドローンレース・ドバイ世界大会に選手として出場。現在、音楽制作ソフト、3Dソフト、ゲームエンジンを活用した「リアルタイム・プロダクション」の実験的取り組みでVRコンテンツを制作、英語圏の視聴者向けに配信。YouTubeではVR動画単体で再生150万回以上を達成。最近購入したSony a7s3を活用した映像制作も実施中。
http://livit.media/

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米国のMrBeastチャンネルなど、海外YouTuberの金融戦とは?

登録者1億人超えのYouTuber、1億5,000万ドル調達計画

 2022年12月初旬時点で、登録者が1億人を超えるYouTubeチャンネル数は、8個確認できる。その中で、個人チャンネルとして運営されているものは3つある。

 1つは、2019年8月に個人チャンネルとして世界で初めて登録者が1億人を突破した「PewDiePie」チャンネルだ。スウェーデン人クリエイターであるケルベルグ氏(33歳)が出演・運営するチャンネルで、もともとはゲーム配信がメインコンテンツであったが、現在はスウェーデンから日本に移り住み、日本での生活スタイルを配信している。2022年12月初旬時点の登録者数は1億1100万人。

 PewDiePieチャンネルを上回る登録者数を誇るのが「MrBeast」チャンネルだ。登録者数は現在、1億1500万人とPewDiePieチャンネルを凌駕する。登録者が1億人に到達したのは2022年7月末のこと。

 MrBeastチャンネルは、米国在住のクリエイター、ジミー・ドナルドソン氏(24歳)が出演・運営を行うもので、月間視聴回数は2~3億回、累計視聴回数は185億回に上る。

 この人気YouTuberであるドナルドソン氏が大型資金調達をもくろんでいることが、米国のテック/ビジネスメディアの間で関心を集めている。

 Axiosが関係筋の話として伝えたところでは、ドナルドソン氏はYouTubeを含め自身が展開する事業の評価額を15億ドル(約2,000億円)と見積もり、事業拡大に向け1億5,000万ドル(200億円)を調達する計画であるという。

 ドナルドソン氏は、MrBeastのメインチャンネルだけでなく、慈善事業チャンネル「Beast Philanthropy」(登録者1070万人)、ゲームチャンネル「MrBeast Gaming」(2970万人)、リアクションチャンネル「Beast Reactions」(2040万人)、セカンドチャンネル「MrBeast2」(1700万人)と計5つのチャンネルを運営している。

 また、2020年からハンバーガーデリバリー事業「MrBeast Burger」、2022年1月からスナック販売事業「Feastables」を開始するなど、YouTube以外でも自身の知名度を活用したビジネスに乗り出している。Feastables事業では、販売開始から数カ月で1,000万ドル以上の収益をあげたともいわれている。

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「MrBeast」チャンネルのドナルドソン氏はYouTube以外にもさまざまなビジネスを展開
(Photo/Getty Images)

ドナルドソン氏はどのようなビジネスを展開するのか

 ドナルドソン氏が資金調達を実施するのは今回が初めてではない。YouTube動画の制作や消費者向け事業の立ち上げで、これまでに何度か資金調達を行っている。

 ドナルドソン氏は、クリエイターマネジメント企業Night Mediaに所属しており、同社がこれまでドナルドソン氏の消費者向けビジネスの立ち上げを支援してきた。スナック販売事業Feastablesに関しては、今年1月すでに776やShrug Capital、Sugar Capitalなどのベンチャーキャピタルから500万ドルを調達、評価額は5,000万ドルと報じられている。情報筋の話では、規模はハンバーガー事業のほうが圧倒的に大きいが、利益率はスナック事業のほうが高いという。

 またドナルドソン氏は、ソフトバンクが出資する米国のクリエイターファンド企業JellysmackやSpotterなどから資金を調達している。

 Axiosの報道では、ドナルドソン氏がもくろむ今回の調達で得られる資金がどのビジネスにどの割合で振り分けられるのかは不明とされている。

【次ページ】Jellysmack、Spotterなどクリエイターファンドの戦略

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