- 2025/12/15 掲載
【実録】インターネット断絶の恐怖…「ChatGPT」に救いを求めた結果がヤバすぎた
連載:野口悠紀雄のデジタルイノベーションの本質
1940年、東京に生まれる。 1963年、東京大学工学部卒業。 1964年、大蔵省入省。 1972年、エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。 一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを歴任。一橋大学名誉教授。
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『どうすれば日本経済は復活できるのか』 著者:野口悠紀雄
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最も恐れる「ネット接続の断絶」
先日、わが家の書斎で異常事態が生じた。インターネット接続のルーターが、突然異音を発したのである。「ガサガサ」という今まで聞いたこともない異様な音だ。私には、奈落の底から這い上がってきた怪物が発した音のように思われた。そして、インターネット接続を示すランプは、いつもの黄緑色ではなく、赤色になっている。機器を交換してから2年半、今まで何の異常もなく、黙々と機能していたシステムに、明らかに異常事態が生じた!
突然のことで、どう対応したら良いのか、皆目わからない。だが、幸いなことに、しばらくすると異音は収まり、ランプも緑色に戻った。インターネットの接続にも問題がない。
こんなことが再発したら大変と思っていたら、その翌日に再び同じ事故が発生した。この時も、しばらくすると音が収まり、ランプも正常になった。インターネットの接続も維持されている。
だから、当面は何の支障もなく仕事を続けることができる。しかし、このまま放置しておくことはできない。インターネットが通じなくなったら、仕事に大きな支障が生じることは間違いない。
PCの不具合も問題だが、万一に備えての予備機はある。あるいは、iPadで仕事をすることもできる。データの大部分はクラウドに上がっているので、問題はない。
しかし、外部との連絡は、インターネットが切れてしまうと、スマートフォンで行うしか方法がなくなる。これは、普段から私が最も恐れていることの1つだ。そこで、プロバイダーのカスタマーサービスに電話をしてみたが……。 【次ページ】厄介な自動応答に、つながらないオペレーター……
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