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- 2024/06/21 掲載
【現地レポート】「日本人が知らない」金融サービス10社、投資家減で増えた動きとは?
FINOLABコラム
FINOLAB設立とともに所長に就任。東大経済学部卒、東京銀行入行、池袋支店、オックスフォード大学留学(開発経済学修士取得)、経理部、名古屋支店、企画部を経て1998年より一貫して金融IT関連調査に従事。2018年三菱UFJ銀行からMUFGのイノベーション推進を担うJDDに移り、オックスフォード大学の客員研究員として渡英。日本のフィンテックコミュニティ育成に黎明期より関与、FINOVATORS創設にも参加。
米国「最先端」フィンテックイベントFinovateとは?
Finovateはフィンテックという言葉が世に広まる前の2007年から米国で開催されており、多くのユニコーンを輩出してきた。また、欧州では2011年、アジアでは2012年、ドバイや南アフリカでは2018年からと世界各地に開催場所を拡大している。発祥の地である米国では春に西海岸、秋に東海岸という年間サイクルで開催されており、近年ではMoney 20/20やFinTech Meetupなどの大型イベントに押されている感もあるが、スタートアップの登竜門としての地位を確立していることから、世に出ようとする多くのフィンテックスタートアップはまずFinovate参加を検討すると言われている。
サンフランシスコで開催された今回は、3日間を通して講演やパネルによる金融ビジネスの最新トレンドを解説し、初日・2日目を47社の参加によるピッチコンテストにあてるという構成となっていた。
日本からは、データ分析にもとづいて金融機関の顧客提案やプライシングの効率化を推進するツールを提供するダイナトレックがピッチに参加し、会場参加者の投票による表彰は逃したものの、米国の金融メディア(FinTeh Futures)にとりあげられて存在感をアピールした他、FINOLABはパートナーとして参加した。
参加には厳しい審査もあり、ピッチ登壇にはそれなりのハードルがあるものの、多くの金融機関や投資家などとの交流の機会となるとともに、知名度アップに役立つことから、日本から米国マーケットへの挑戦を考えているスタートアップの参加が増えることを期待したい。 【次ページ】イベントで「金融のAI偏重」が警戒されたワケ
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