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- 2025/08/20 掲載
みずほ・三井住友に勝つには……三菱UFJ「1年以内に」克服すべき“7つの課題”
連載:デジタル個人金融最前線(第5回)
株式会社マリブジャパン代表取締役。日本金融学会会員。三菱銀行、シティグループ証券、シティバンクで、主に銀行クレジットアナリスト、富裕層向け資産運用アドバイザーとして活躍。その後、独立。著書に『銀行ゼロ時代』(朝日新書)、『人生100 年時代の銀行シニアビジネス事例』(近代セールス社)、『なぜニセコだけが世界リゾートになったのか』(講談社+α新書)など。
三菱UFJの新ブランド「エムット」で狙う新規顧客獲得
三菱UFJは、個人向け金融サービスの新ブランド「エムット」を2025年6月から始動しており、「ライフステージ総合金融サービス」として2026年度から本格展開する予定だ。エムットとは銀行、証券、カードなどグループ横断でリテール機能を統合し、日常の決済から資産形成、相続に至るまで一生涯をサポートするサービスだ。2025年6月には、既存の「三菱UFJ銀行アプリ」を全面刷新し、「資産総合管理アプリ」へ進化させた。
他方、MUFGカードでは業界最高水準のポイント還元施策を強化し、新規顧客獲得を狙う。2026年度にはグループ共通IDと新ポイントプログラム「エムットポイント」を導入し、日常利用に応じたポイント付与や金利・手数料の優遇を行うステージ制ロイヤリティプログラムを開始する予定である。
さらに、デジタル相続プラットフォームの導入も計画している。AIによるライフプラン診断、相続や認知症時の即時資金利用、親世代から子世代への特典承継など、ライフイベントに沿った新機能を提供する。
このように、エムットは、MUFGグループが持つ「つかう」「ためる」「ふやす」「つなぐ」のすべての機能を、デジタルとリアルの両面から1人ひとりのライフステージに合わせて最適に提供する総合金融サービスとなっている。
現在、個人向け金融サービスの領域においては、三井住友が「Olive」というブランド名で先行している一方、その後ろを楽天と連携するみずほが追いかける構造となっている。そうした中で、三菱UFJはどれだけ利用者に評価されていくのだろうか。ここからは、今後の展開を占う上で注目すべきポイントについて見ていきたい。
みずほ・三井住友にまだ劣る…?三菱UFJ「7つの課題」
いずれにせよ、エムットの本格的な稼働は2026年度からであり、快走する三井住友の「Olive」や楽天との連携を進めるみずほなど、他陣営よりも出遅れていることに変わりはない。
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