- 2026/03/26 掲載
日立製作所がフィジカルAIの社会実装に向けた体験型の拠点を開設
現場の課題解決や技術の実証、具体的な導入支援を企業向けに
スタジオでは主に3つのアプローチから現場の業務変革を提示する。1つ目はエッジでの推論であり、スマートフォンなどの端末から設備の画像をAIに読み込ませて瞬時に状態を判定し、熟練者のように保守点検作業を支援する。2つ目は自律的な学習で、現場の動作データや作業ノウハウをAIが継続的に取り込み、環境の変化に合わせて作業を最適化する過程を示す。3つ目は仮想世界でのシミュレーションを指すデジタルツインで、工場内の危険箇所を仮想空間上で事前に特定し、人とロボットの接触事故を未然に防ぐ仕組みを公開する。
3月23日に報道陣向けへ先行公開されたデモンストレーションでは、業務用エアコンのケーブル敷設作業や部品の摘み取り作業をロボットが自動で行う様子が披露された。柔らかく扱いが難しいケーブルの敷設において、人の動きを模倣する継続学習によって徐々に速度と品質を高め、10秒で作業を完了させる技術が示されている。また、部品の摘み取り作業においては、作業しやすい位置へ自律的に移動した上で指定の箱に入れる一連の動きのデモが公開された。
同社は外部企業との協力を広げるオープンな協創エコシステムの拠点としても同スタジオを活用していく。グーグルクラウドやマイクロソフトなどのアライアンスパートナーが持つ最新技術と自社の知見を掛け合わせ、顧客の複雑な課題に対する最適解を迅速に提供する方針である。さらに4月1日付で数十人規模から成るフィジカルAI推進センターを新たに立ち上げ、5月20日には東京都港区のザ・プリンスパークタワー東京で関連イベントを開催するなど、社会実装に向けた体制を全社規模で強化する。
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