• 2026/04/23 掲載

グーグルが推論・学習特化の新型チップ投入、自律型AI推進へ

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米グーグルは4月22日に開催したイベントで、自律的にタスクを処理するエージェント型AI向けの新たな開発基盤と、第8世代となる独自のAI用半導体TPUを発表した。推論と学習それぞれに特化した2種類のチップを投入し、データ処理速度や電力効率を向上させた。企業がAIエージェントを安全に構築や運用するためのプラットフォームも併せて提供し、AIのビジネス導入を後押しする。
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グーグルはエージェント型AIに注力する
 グーグルは自社イベントGoogle Cloud Nextにおいて、エージェント型AIの普及を見据えたインフラとソフトウェアの刷新を打ち出した。エージェンティックAIとは人間の継続的な監視なしに複数のタスクを自律的にこなす技術を指す。

 今回発表された第8世代のTPUは、AIモデルの開発に使われる学習用の「TPU 8t」と、サービス実行を担う推論用の「TPU 8i」の2種類に分かれている。TPU 8tは大規模な計算処理に最適化されており、単一のポッドで最大9600個のチップを接続できる。前世代と比較してポッドあたりの計算性能が約3倍になり、電力あたりの性能も124%向上した。専用のネットワーク技術により最大100万個のチップをクラスタ化して運用することも可能となっている。

 一方のTPU 8iは、AIエージェントがユーザーに迅速に応答するための低遅延処理に特化している。前世代の3倍となるオンチップSRAMを搭載し、モデルの処理に必要なデータをチップ上に保持しやすくした。これによりプロセッサの待機時間を減らし、電力あたりの性能を117%改善している。両チップともにグーグル独自のArmベースCPUの上で稼働し、システム全体の処理効率を高めている。

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【画像付き記事全文はこちら】
グーグルの発表内容
(画像:本文をもとにAI(Gemini/Nano Banana)を使用して生成)

 ハードウェアの刷新と同時に、法人顧客向けのソフトウェア群も拡充した。新たに提供される「Gemini Enterprise Agent Platform」は、企業が複数のAIエージェントを一元的に管理し、自社の業務プロセスに組み込むための基盤技術である。開発者は自然言語の指示やフローチャートを用いてエージェントを構築できる。従業員向けのアプリも用意され、日常的な業務の中でエージェントを作成して活用する環境が整えられた。

 自律的に動くプログラムの導入に伴うセキュリティ上の課題に対処するため、プラットフォームには各エージェントの識別機能や異常検知の仕組みが組み込まれている。さらにグーグルは、メールや文書作成などの各種アプリケーション間で情報を横断的に結びつける連携レイヤーを導入した。AIモデルが複数のアプリにまたがる文脈を読み取れるようになり、作業の自動化範囲が拡大する。

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