- 2026/05/08 掲載
英アーム、AI需要好調 4~6月期見通しが市場予想を上回る。供給網には懸念も
AIデータセンター向け需要が急増も、製造能力確保に対する懸念
続く第1四半期(4~6月)の売上高見通しは12億6000万ドル、調整後1株利益見通しは0.40ドルと、いずれもアナリスト予想を上回る水準を提示した。レネ・ハース最高経営責任者(CEO)はデータセンター向け需要に対する強い自信を示しており、関連するロイヤルティー収入の堅調な増加を見込んでいる。これまでスマートフォンなどモバイル端末市場で優位を保ってきた同社のアーキテクチャは、高い電力効率を特徴とする。
AIモデルの発展に伴いデータセンターにおける消費電力の増加や排熱が大きな課題となる中、同社の技術への需要が高まっている。アマゾンやグーグル、マイクロソフトといった主要クラウド事業者も、アームのアーキテクチャを採用した自社開発CPUの導入を相次いで拡大している。 この流れを受け、同社は人間が直接指示しなくても自律的に作業を実行できるAIエージェントに対応した初の自社製AI半導体「AGI CPU」を発表し、IPライセンスの提供にとどまらない新たな事業領域への参入を明らかにした。
この新製品に対し、2027年度から2028年度にかけてすでに20億ドル相当の顧客需要を獲得している。しかし、現時点で確保できている生産能力は半分の10億ドル分にとどまる。TSMCのパッケージング設備など先端半導体のサプライチェーンにおける製造能力の制約が背景にあり、供給網への対応が急務となっている。決算発表直後、好調な業績見通しを受けて株価は時間外取引で一時12%急伸したが、経営陣が供給確保の遅れや新規事業のコスト増に言及したことで市場の警戒感が強まり、最終的に5.5%安へ下落に転じた。
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