• 2026/06/17 掲載

SpaceXが、AIコーディングの「Cursor」を約9兆6000億円で買収

AI分野におけるコーディング機能と開発体制を大幅に強化

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米宇宙企業スペースXは2026年6月16日、AIプログラミング支援ツールを開発する米新興企業カーソルを600億ドルで買収すると発表した。買収手続きは2026年第3四半期中に完了する予定で、カーソルは完全子会社となる。6月12日のナスダック上場後で初となる大型買収であり、同社はAI分野における開発体制を大幅に強化する。
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(画像:ビジネス+IT)
 米宇宙企業スペースXは2026年6月16日、プログラミング用AIツールを手がける米新興企業カーソルを600億ドルで買収する合意を明らかにした 。規制当局への届け出によると、買収手続きは2026年第3四半期中に完了する見込みだ 。合意に基づき、カーソルを開発するサンフランシスコの企業アニースフィアは600億ドル相当のスペースX株式を対価として受け取る 。手続きの完了後、カーソルはスペースXの完全子会社として同社に組み込まれる。

 スペースXは6月12日に米ナスダック市場で過去最大規模となる新規株式公開を実施し、上場初日に時価総額が2兆ドルを突破したばかりだった 。今回の企業買収は同社が巨額の資金を調達した上場直後に実施された初の大型投資となる 。買収発表が行われた16日の米株式市場において、スペースXの株価は前日の終値から一時17パーセントを超える上昇を記録した 。この株価上昇により同社の時価総額は一時的にマイクロソフトを上回り、世界第4位の規模に浮上した。

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【図版付き記事はこちら】スペースXがAIコーディング「Cursor」買収(図版:ビジネス+IT)

 買収対象となったカーソルは2022年に設立され、ソフトウェアエンジニアに広く利用されるAIコーディングアシスタントを提供している 。同社のツールはコンピュータープログラミング作業を人工知能に委ねるバイブコーディングと呼ばれる新たな開発手法の流行を後押ししてきた 。これまでカーソルはオープンAIやアンソロピックといった大手AI研究企業が提供する技術基盤に大きく依存しながら製品を構築してきた。

 スペースXとカーソルは買収に至る前から協力関係を構築していた。2026年4月にカーソルはスペースX傘下の人工知能企業xAIとの提携を正式に発表している 。この提携はテネシー州メンフィスにあるxAIの大規模なAIデータセンター施設コロッサスを活用し、カーソルの次世代AIモデルの開発と学習プロセスを加速させる目的で行われた 。スペースXはこの4月の時点で、カーソルに対して100億ドルを支払って提携事業を継続するか、あるいは企業全体を買収する権利をあらかじめ確保していた。

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