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- 2026/07/16 10:30 掲載
シーメンス一強ではない…ファナック・三菱電機・日立が挑む「工場OS」覇権の行方
注目すべき「工場OS」異種格闘戦
独シーメンスと米エヌビディアは、製品の設計から製造、運用までをAIでつなぐ「Industrial AI Operating System」の構築を打ち出ししている。両社は産業AIやデジタルツイン、AIインフラを組み合わせ、製造業だけでなく、建物、電力網、交通システムまで変革する構想を描いている。工場の設備を個別に自動化する段階から、工場全体を1つのシステムとして動かす競争へ踏み込んだ格好だ。いわゆる工場OSと言えるものである。
ここで言う工場OSは、パソコンのWindowsのような単一製品ではない。設計ソフトウェア、生産管理、PLC、CNC、ロボット、センサー、保守アプリをつなぎ、工場の判断を支える基盤の総称だ。
この領域の争いを、シーメンス、三菱電機、日立製作所という総合企業だけの戦いで見ると、本質を見誤る。存在感を増しているのがファナックである。同社はCNC(コンピューター数値制御装置)、サーボモーター、産業用ロボットをそろえ、機械の動作や加工条件に近い領域を押さえている。
シーメンスが設計から工場全体を広く覆うのに対し、ファナックの出発点は実際に物を削り、運び、組み立てる機械である。つまり、今回の覇権争いは似た製品を売る企業同士の競争ではない。上流から工場を囲う企業と、現場の最深部から主導権を握ろうとする企業による「異種格闘戦」なのだ。
3社がデータ項目やAPIなどを共通化し、それぞれの強みを組み合わせれば、シーメンスに対抗する基盤となり得る。工場OSの勝敗を分けるのは製品数ではなく、他社の機械やソフトを受け入れ、参加企業が増えるほど価値が高まる仕組みを作れるかどうかだろう。
ファナックが持つ「最大の武器」とは
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