- 2026/09/17 16:00 掲載
シャープが国産AIサーバー事業に本格参入、NVIDIA搭載の空冷式4Uモデルを受注開始
台湾・鴻海精密工業の製造能力と全国保守網で攻勢
販売開始は2027年度を予定している。製品はエヌビディアの技術をベースに、世界のAIサーバー受託製造で約4割のシェアを持つとされる鴻海グループが製造を担い、シャープが品質確認を行った上で自社ブランドとして販売する。世界的にGPUなどの部材需給が逼迫する中、鴻海の巨大なサプライチェーンを活用することで、顧客に対し安定した納期管理と供給体制を提供する。さらに将来的には、液晶パネルの生産拠点であった三重県亀山市の亀山工場などを活用したAIサーバーの国内生産も検討しており、経済安全保障の観点から高まる国産AIインフラの需要を取り込む構えだ。
販売および運用体制の構築にあたり、シャープはダイワボウ情報システムおよびリョーサン菱洋と販売に関する基本合意を締結した。導入後の運用と保守においてはトゥモロー・ネットと連携する。シャープは、オフィス向け複合機などで長年培ってきた全国100カ所以上の保守サービス網を有しており、これらを活用することで地方拠点を含めた迅速なオンサイト対応を実現する。
同社は日本のAIサーバー市場が2030年度に約4兆円規模へ成長すると予測している。2027年度以降には、大規模な言語モデルの学習やデータセンター用途に向けた、液冷方式のエヌビディアHGXシステム搭載モデルの受注も開始する計画だ。シャープの河村哲治社長は、AIサーバー事業をシャープ変革の第一歩と位置付けている。当面はハードウェアの販売と保守に注力しつつ、将来的には自社の家電や産業機器とAIインフラを融合させ、機械を自律的に動かすフィジカルAI領域などの新たなソリューション事業へ発展させていく。
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