【ChatGPT】取扱説明書はもう探すな！ 家電・スマホの困りごとを「秒殺できる神テク」(2/3)

ChatGPTで問題解決：エアコンなら「必要情報はたった2点」

　この場合に必要な情報は、メーカー名と機器の型式番号だけだ。これによって問題が解決する場合がある。

　自分で取扱説明書をWebで検索しても同じことができるが、その作業をChatGPTがやってくれるわけだ。さらに、取扱説明書に書いてある膨大な情報の中から、こちらが抱えている問題への対処法だけを見出して回答してくれる。

　型式番号などの詳しい情報がわからない場合にも、「およそいつごろの製品か」を伝えることによって、ある程度の情報を得られるだろう。

　なお、上記の方法によって問題が解決する場合もあるが、必要な情報を得られないケースもある。また得られたとしても、その情報が正しいとは限らない。AIは、「ハルシネーション」という現象によって、誤った答えを出す場合があるからだ。実際の利用にあたっては、この点に十分注意する必要がある。

　また、ChatGPTにはWeb検索を行わないモデルも多く、必ずしも実際の検索結果を引用しているわけではない。訓練データや一般常識に基づく推論がなされている場合があることにも注意が必要だ。

スマホの場合…「初歩的だが見落とす問題」が超得意

　iPhoneなどスマートフォンの利用方法やトラブル対策についても、ChatGPTとの会話が大きな力を発揮する場合が多い。

　まずはごく単純なトラブル。以前、電話がかかってきたのに着信音が鳴らなかったので受信できず、留守番電話に転送されてしまった。この場合、「どこが問題なのですか？」という問いを投げかけると、ChatGPTはいくつかのチェックポイントを教えてくれた。

　「機器の左側にあるサイレントスイッチがサイレントモードになっているのではないか」との指摘があったので確かめてみると、たしかにそうだ。自分が動かした記憶はないのだが、スイッチはたしかに動いている。そこでこれを元の位置に戻したら、無事に着信を受けることができた。このような「初歩的だが見落としやすいトラブル」は、ChatGPTが最も得意とする領域だ。

　このような相談ごとは、頻繁に発生する。たとえば次のように。 【次ページ】取扱説明書は「時代とともに陳腐化」