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  • 2026/09/25 07:10 掲載

これがコンサルの次の勝ち方…?デロイト新設「AI実装のプロ集団」の能力がスゴイ理由

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多くの企業が、生成AIの有効性を試す実証実験(POC)を終え、実際の業務プロセスや基幹システムにAIを組み込む「本格実装」フェーズへと歩を進めている。ところが、AIを企業の競争力や財務インパクトに本当に結びつけられている組織は、いまだ驚くほど少ない。一時的な業務効率化の裏で効果が霧散したり、セキュリティやガバナンスの壁に阻まれてプロジェクトが止まったりするケースが後を絶たないからだ。この難所を、コンサルティング大手のデロイト トーマツはどう突破しようとしているのか。今回は、デロイト トーマツ パートナーでAI & Dataユニットリーダーの下川憲一氏に話を聞いた。
執筆:法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 小宮 昌人

法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 小宮 昌人

法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 / d-strategy,inc / Third Ecosystem,inc / Inclusive AI,inc 代表取締役CEO

 野村総合研究所、産業革新投資機構JIC-VGIなどを経て現職。法政大学 デザイン工学部 システムデザイン学科 准教授として、産業価値デザイン研究室にて生成AI・AIエージェントや、フィジカルAI・AIロボット、データスペースなどデジタル技術・先端技術をビジネスや社会の価値へ転換するための手法論の教育・研究を実施。

 戦略・DX支援企業のd-strategy,inc(企業のAI変革、DX戦略、デジタルソリューション戦略)を創業し代表取締役として、フィジカルAI、AIエージェントをはじめとするデジタル化・自動化・技術変化の中での企業やスタートアップのDX/ソリューション・イノベーション戦略を支援。

 また、グローバルでのスタートアップエコシステム連携プラットフォームのThird Ecosystem,incの代表取締役CEOとして海外・国内のスタートアップエコシステム(VC/CVC/企業/大学/政府機関/スタートアップ)の連携・活性化、スタートアップ企業やエコシステム企業の海外展開支援や、海外スタートアップの日本展開に取り組む。

 Inclusive AI,incにおいて盲ろう者(目が見えない・見えづらく、耳が聞こえない・聞こえづらい)、視覚障害者、高齢者等向けのAIエージェントなどのAIサービス開発を実施。「制約のある方を含めすべての方が前向きに活き活きと暮らし、学び、挑戦できる世の中」をAIエージェントやフィジカルAIを通じて実現していくことを目指す。

 最新刊として『フィジカルAI進化論~自律するロボットとともに作る産業の未来~』(SBクリエイティブ)を26年10月1日に出版予定。

 その他、近著に『生成DX~生成AIが生んだ新たなビジネスモデル~』(SBクリエイティブ)、『メタ産業革命~メタバース×デジタルツインでビジネスが変わる~』(日経BP)、 『製造業プラットフォーム戦略』(日経BP)、『日本型プラットフォームビジネス』(日本経済新聞出版社)があり、ビジネス+IT連載『デジタル産業構造論』、MONOist等にてWebメディア連載。

 youtubeチャンネル『フィジカルAI時代の産業論 (d-strategy / Third Ecosystem 小宮昌人)』 @dstrategyinc にて生成AIをはじめ産業のデジタル化を解説

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なぜAI導入は本格実装で止まるのか?
(Photo:AxOst/Shutterstock.com)

なぜ止まる…? 企業の「AI本格実装」を阻む4つの原因

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【関連記事】野村総研(NRI)の「生成AI活用術」完全解説、国内コンサルも結構スゴかった…
 デロイトのグローバル調査において、AI施策によって将来的に収益を伸ばしたいと考える経営層が7割を超えるなど、本格実装への期待は一段と高まっている。

 しかし、一時的なチャットツールの導入といった部分最適な検証(POC)から、社内外のシステムと連携しながら継続的に成果を創出する本格実装へと進む過程には、現場の努力だけでは乗り越えられない4つの巨大な障壁が存在する。

 具体的には、主に下記の4つの壁が挙げられる。
■第1の壁:高い導入コストと投資判断の難しさ
本格的なデータ基盤やセキュリティ対応システムの構築、専門人材の確保には多大な初期投資が必要となるが、これらを特定の現場部署単独の予算で判断することは困難である。結果として、様子見や部分的な導入に留まり、限定的な効果しか得られない状況に陥りやすい。

■第2の壁:技術検証の論点を絞り込む難しさ
日々新たなAI技術やツールが誕生する中で、何を自社で独自開発すべきであり、何をパッケージソフトや汎用的なサービスで代用すべきかの判断基準を現場で定義するのは極めて難しい。適切なロードマップがないまま次々と進めば、技術的な負債やミスマッチを生むことになりかねない。

■第3の壁:不透明なビジネス価値(ROIの欠如)
多くの企業はAIの導入効果を人件費の削減や作業時間の短縮として算出しがちだが、実際の業務においては、空いた時間をどのように高付加価値な活動に転換するか、あるいは実際の配置転換まで踏み込めるかが整理されていない。このため、費用対効果が不透明になり、投資への正当性が揺らぐことになる。

■第4の壁:全社統制の難しさ
本番環境におけるデータの整合性やガバナンス、監査対応、セキュリティ、運用設計といった検討項目は極めて広範囲であり、高度な専門性が要求される。これを初期段階から現場部署のみでクリアすることは不可能に近く、企業の基幹システムや全社プロセスにAIを融合させる上での大きな足かせとなっている。
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デロイトが新設した…「AI実装プロ集団」とは?

 これらの障壁を乗り越え、企業価値向上に直結する変革を実現するために、デロイト トーマツは戦略(Strategy)と実行(Execution)を完全に接続する体制を定義した。それが、デプロイメント・ストラテジスト(DS)とフォワード・デプロイド・エンジニア(FDE)による協調体制である。

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