• 2026/01/24 掲載

金持ち優遇…消費税ゼロで得をするのは誰か? 年収別・世帯別「本当の損得表」

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衆院選を前に、消費税を「ゼロに」「5%に」「食品だけゼロに」と各党が競うことになった。特に食品ゼロは物価高対策として分かりやすいが、同じ税率変更でも家計の支出額によってその「うまみ」は異なってくる。そこで家計調査の平均支出から減税額を試算し、減税と給付、消費税と社会保険料という比較軸をそろえた上でどんな効果があるのか、選挙後の落としどころを含めて読み解いてみよう。
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消費税減税は私たちの生活にどんな影響を及ぼすのか?
(Photo:Rafael Dias Katayama / Shutterstock.com)

消費税減税はいったい「誰得」なのか?

 消費税の減税・廃止は「金持ちほど得をする」という批判がつきまとう。結論から言うと、同じ税率を下げるなら、支出額が大きい世帯(金持ち)ほど“減税額(円)”は大きくなりやすい。

 一方で、家計に占める負担割合という見方では話が逆転することがある。今回の選挙では、食料品を時限的に2年間ゼロにする案を自民党が公約で「検討を加速」と明記し、日本維新の会も同様に「食料品の消費税2年間ゼロ」を掲げるなど、食品に的を絞った案が前面に出ている。さらに中道改革連合は「食料品の消費税率恒久的にゼロ」を訴える。

 なぜ食料品の消費税減税は支持が広がりやすいのか。食品は全世帯が買い、物価高の体感と結び付きやすい。税率が8%と明確で、効果をイメージしやすいのも強みだ。軽減税率は飲食料品(酒類除く)に適用され、外食やケータリング等は対象外とされる。

 一律ゼロは食料以外にも広がる分、税収への影響が大きくなる一方、家計支援は“広く薄く”になりやすい。

 では食料品消費税減税は実際に、平均的な家計でいくら影響を受けるのか。総務省の家計調査(2024年平均)によると、1世帯当たりの月間食料支出は2人以上の世帯で8万9,936円、単身世帯で4万8,204円、総世帯で7万4,187円だ。ここから消費税(軽減税率8%)がゼロになり、価格転嫁が100%起きると仮定すれば、税相当分はそれぞれ月約6,662円、約3,571円、約5,495円となる。

 年換算で見ると、2人以上で約8.0万円、単身で約4.3万円だ。金額だけ見れば、食料への支出が大きい世帯ほど得になりやすいのは事実である。ただし「金持ち優遇か」を判断するには、減税額を可処分所得で割った“効き方”も見る必要がある。

 食品の比重は所得が低いほど高くなる傾向があり、同じ数千円でも家計の痛み方は違うからだ。

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【画像付き記事全文はこちら】
同じ金額でも家計に与える影響は大きく異なる
(Photo/Shutterstock.com)
【次ページ】世帯別に減税額を試算してみた
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