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- 2026/02/27 掲載
楽天・Oliveに真向挑む…?ふくおかFG「地銀最大のポイント経済圏」に勝ち目あるか?
連載:「地銀」ビジネス最前線(第8回)
株式会社マリブジャパン代表取締役。日本金融学会会員。三菱銀行、シティグループ証券、シティバンクで、主に銀行クレジットアナリスト、富裕層向け資産運用アドバイザーとして活躍。その後、独立。著書に『銀行ゼロ時代』(朝日新書)、『人生100 年時代の銀行シニアビジネス事例』(近代セールス社)、『なぜニセコだけが世界リゾートになったのか』(講談社+α新書)など。
ポイント経済圏の競争激化でも…存在感薄い地銀の現状
はじめに主要プレイヤーの状況を見ていきたい。現在、最大規模を誇る楽天経済圏の中核を占めるのが楽天銀行だ。同行の預金残高(2025年12月期)を見ると、前年比1兆1,2165億円増加の13兆2,883億円、口座数は1763万口座に達している。他方、NTTドコモは、住信SBIネット銀行の買収(2026年8月よりドコモSMTB銀行に名称変更)により、ドコモ経済圏の強化を進めている。
メガバンクでは、三井住友FGが、2023年に銀行口座とクレジットカード決済、証券や保険などを組み合わせたモバイル総合金融サービス「Olive(オリーブ)」を始めており、クレカ決済「Vポイント」の還元率は最大20%、登録数は2025年7月時点で600万件を突破している。また、三菱UFJフィナンシャルグループ(以下、MUFG)も、2025年6月より個人向けの総合金融サービスブランド「エムット」を立ち上げており、デジタル銀行も新設する計画だ。
メガバンクや大手通信キャリアが、ネット銀行やネット証券などポイント経済圏を構築し、2,286兆円(2025年9月)にも及ぶ個人金融資産を巡る争奪戦が進む中、地方銀行は蚊帳の外の状態だった。
こうした状況を打破すべく、2026年1月から、ふくおかフィナンシャルグループが、提携する飲食店などでの支払いで最大20%のポイント還元を受けられる個人向け金融サービス「vary(バリー)」を開始し、地元テレビCMやWEB広告などで打ち出している。
地銀が、地元を中心とした地域密着型「ポイント経済圏」を築き、先行する大手通信キャリアやメガバンクに真正面から対抗する初めての動きとなる。
はたして、ふくおかFGの「vary(バリー)」は専攻する5大ポイント経済圏とどれだけ戦える実力があるのか。そのポテンシャルを見ていきたい。
ふくおかFGの実力解説、何で稼いでる? 何部門が強い?
ふくおかFGは、福岡銀行、熊本銀行、十八親和銀行、福岡中央銀行の4つのリアル銀行に加え、デジタル銀行のみんなの銀行を傘下に持つ金融持株会社であり、総資産34兆円を誇る地銀最大手だ。個人顧客数は660万人を誇る。法人メイン先は4.3万社あり、取引先企業の従業員は合計440万人に上る。
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