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  • 2026/04/02 掲載

三菱商事、JPモルガンのブロックチェーン決済採用で米ドル即時送金実現

海外の主要拠点間で、米ドルの即時送金システムを稼働

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三菱商事は、米金融大手JPモルガン・チェースが提供するブロックチェーン決済ネットワーク「Kinexys」を日系企業として初めて採用した 。2026年度から海外の主要拠点間で、米ドル建ての即時送金システムを本格的に稼働させる 。すでにテスト送金を完了しており、グループ内での資金管理の効率化を推進する。
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(画像:ビジネス+IT)
 三菱商事は、2026年度にJPモルガン・チェースのブロックチェーン基盤「Kinexys」を活用したデジタル預金口座による国際送金を開始する 。日系企業がJPモルガンのデジタル預金口座「ブロックチェーン・デポジット・アカウント(BDA)」を採用するのは初となる 。BDAは、ステーブルコインなどの新たなデジタル通貨を発行せず、ブロックチェーン上の預金台帳に口座残高を記録することで送金を完了させる仕組みを持つ 。三菱商事は本サービスを利用し、ニューヨークやロンドン、シンガポールなどに配置する傘下の金融子会社間で、ドル建て資金を24時間365日、ほぼ即時に融通し合う体制を構築する。

 すでにパイロットテストを成功させており、2026年度中の本格展開を予定している 。三菱商事の財務責任者は、変動の激しい市場において即座の資金配分が可能となる、プログラム可能な決済機能の重要性を強調した 。従来の国際送金は、国際銀行間通信協会(SWIFT)のネットワークと仲介銀行を経由する仕組みに依存していたため、手数料が高額になりやすく、処理に数日を要することが課題とされてきた。

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【図版付き記事はこちら】三菱商事がJPモルガンのブロックチェーン決済採用でドル即時送金実現(図版:Fintech Journal)

 各国の決済システムの営業時間制限による週末や祝日をまたぐ送金の遅延も、グローバル企業にとっては資金効率低下の要因となっていた 。ブロックチェーン技術の導入により、仲介業者を介さずにほぼリアルタイムでの送金が可能となり、自動決済機能も利用できる 。これにより、従来の制約による資金効率の低下といった課題が解消される 。Kinexysは、2020年に「オニキス」という名称で立ち上げられたプラットフォームであり、これまでにシーメンスやBMW、フェデックスなど世界中の機関やグローバル企業での導入実績がある。

 今回の採用について、JPモルガン・ペインメンツの日本代表を務める五十嵐賢一は、日本の事業法人がグローバルで革新的なプロダクトを活用することの意義を強調し、顧客の決済イノベーションを支援していく姿勢を示した 。三菱商事の今回の動きは、日本の大手事業会社がブロックチェーン基盤の国際決済インフラを実用化する段階に入ったことを示す事例となる。

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