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  • 2025/10/31 掲載

ユーシーカードの「銀行API」革命、想定外コストで“八方塞がり”からどうやって大逆転?

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申込みからわずか15分で銀行口座に現金が振り込まれる──ユーシーカードが提供するこの便利なキャッシングサービスが、突如として存続の危機に陥った。システムOSの保守期限切れが迫る中、更改費用の見積は想定をはるかに超える金額に膨らんだ。時間もコストも限られる中、難しい選択を迫られた同社が、最後の切り札として選んだのが「銀行API」という新技術だった。果たしてこの賭けは成功するのか? プロジェクトの全貌に迫る。
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銀行APIは本当に使えるのか?ユーシーカードが実証した銀行システム刷新の新常識

システム更改、想定を超えるコストが問題に

 ユーシーカードは1969年創業の総合クレジットカード会社だ。現在はみずほ銀行の100%子会社として、キャッシュレス社会の進展を支える決済インフラの提供に取り組んでいる。特にB2B領域での事業展開に積極的で、みずほフィナンシャルグループの顧客基盤を中心に営業活動を推進するなど、グループ連携を強化している。

 同社が提供するサービスの1つに、「UCいつでもキャッシュイン・サービス」がある。インターネットまたは電話でキャッシングを申込むと、わずか15分以内にカードの利用代金支払い口座に入金される便利なサービスだ。1,000円から申込み可能で、ATMに足を運ぶ必要がないため、多くのユーザーに重宝されている。

 ところが、このサービスの根幹を支えるシステムに、深刻な問題が浮上していた。同社 IT・システム開発部 開発第一課長 福永 宏明 氏が当時の状況を振り返る。

「2024年の秋にシステムを支えるOSの保守が切れるため、システム更改が急務でした。さらに同時期、重要なお取引先さまに本サービスを受託サービスとして提供することも決まっていたため、時間的な猶予はありませんでした。ところが、更改にかかる金額を見積もったところ、こちらの想定を大幅に超えていたのです」(福永氏)

 まさに八方塞がりの状況だった。しかし同社は諦めなかった。2024年秋のリリースという期限を定めたうえで、より低コストで即時入金を実現できる新たな仕組みの構築に挑戦することを決断したのである。

この記事の続き >>

  • ・初期費用は2/3、運用費用も半減した“銀行API”とは?
    ・「通常ありえない柔軟さに驚き」──ユーシーカードの期待を超えた対応力
    ・「何も変わらない」が最高の成果、実証された銀行API活用の真価

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