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  • 2025/08/27 掲載

日本初の「円建てステーブルコイン」爆誕へ、国債市場と送金インフラを変えるワケ

FINOLABコラム

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2025年8月18日、JPYCが資金決済法に基づく「資金移動業者」として登録され、日本初の円建てステーブルコイン発行が現実のものとなった。米国でUSDTやUSDCが国債市場を支える存在となったように、JPYCも日本国債需要の新たな担い手となり得る。本稿でその効能や決済の際に必要な法律と論点について解説する。
執筆:FINOLAB Head of FINOLAB 柴田 誠

FINOLAB Head of FINOLAB 柴田 誠

FINOLAB設立とともに所長に就任。東大経済学部卒、東京銀行入行、池袋支店、オックスフォード大学留学(開発経済学修士取得)、経理部、名古屋支店、企画部を経て1998年より一貫して金融IT関連調査に従事。2018年三菱UFJ銀行からMUFGのイノベーション推進を担うJDDに移り、オックスフォード大学の客員研究員として渡英。日本のフィンテックコミュニティ育成に黎明期より関与、FINOVATORS創設にも参加。

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日本初の“円建てステーブルコイン”爆誕
(Photo/Shutterstock.com)

JPYC、日本初の円建てコイン解禁

 JPYCは、2015年8月18日に、資金決済に関する法律(「資金決済法」)第37条に基づく「資金移動業者」(登録番号 関東財務局長 第00099号)に登録されたことを発表した。

 これにより、国内で最初の、日本円と1:1で連動する電子決済手段(ステーブルコイン)を発行可能な資金移動業者となった。

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日本円建ステーブルコイン発行へ
(出典:同社プリスリリースの表紙(2025年8月18日発表))

 同社は年内には実際のステーブルコイン「JPYC」の発行に着手するとみられているが、国内初の「円建てステーブルコイン」として承認されたことは、日本の金融・経済システムにおいて多方面へのインパクトをもたらす重要な転換点となる。以下に、その主な影響と課題を整理してみたい。

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