• 2026/05/14 掲載

日本政府とメガバンクがAnthropicの「Claude Mythos」導入へ、サイバー防御網構築

官民タスクフォース設置、金融インフラの能動的サイバー防御推進

1
会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。
日本政府と国内メガバンク3社は、サイバー攻撃への防御体制を強化するため、米新興企業アンソロピックの最新人工知能「クロード・ミュトス」のアクセス権取得に向けて動いている。同AIはシステムの脆弱性発見に優れており、3メガバンクは5月中に利用を開始する見込みである。政府は日米協力を深めるとともに、金融庁主導で官民タスクフォースを設置し、金融インフラの能動的サイバー防御を推進する。
photo
(画像:ビジネス+IT)
 日本政府は、米新興企業アンソロピックの最新生成AIモデル「Claude Mythos」のアクセス権提供を求め、同社と交渉している。高市早苗首相は5月12日の閣僚懇談会において、最新AIを悪用したサイバー攻撃への懸念を踏まえ、松本尚サイバー安全保障担当相に対策の検討を指示した。また、松本デジタル相は多要素認証の展開や脆弱性管理の迅速化など、基本的なセキュリティ対策を徹底する方針も示している。

 クロード・ミュトスは、インターネット上のシステムの脆弱性を見つけ出す能力が飛躍的に向上しているとされる。高性能ゆえに悪用時のリスクも大きく、アクセス権は米グーグルなどの一部のIT企業や金融機関に限られていた。日本政府は、社会インフラを標的とした攻撃に対抗するため、自国インフラの弱点を攻撃者より早く特定・修正する「能動的サイバー防御」への移行を目指し、同AIの確保を図っている。 民間部門では、三菱UFJ、三井住友、みずほの国内3メガバンクが、ミュトスのアクセス権を取得する方向で調整に入った。

画像
【図版付き記事はこちら】日本政府とメガバンク、「Claude Mythos」を導入へ、サイバー防御網構築(図版:ビジネス+IT)

 5月12日には、訪日中のスコット・ベッセント米財務長官と日本の金融機関幹部による会談が実施され、アクセス権が主要議題として取り上げられた。2週間程度でアクセス権を取得できる見込みであり、日本の民間企業として初めて実業務に導入される。各行は基幹系システムなどの未知の欠陥を能動的に検知し、未然防止につなげる構えである。 片山さつき財務相は、サイバーセキュリティリスクに対応するため、官民合同のタスクフォースを設置すると発表した。

 金融庁によると、日本銀行、東京証券取引所、メガバンク、楽天銀行などの金融機関や、アンソロピックの日本法人など計36の組織が参加し、初会合を開く。この枠組みを通じ、AIの安全な活用に向けたガイドライン策定を進める。政府は今後、パリで開催されるG7財務相・中央銀行総裁会議でも悪用リスクを主要議題とし、国際的な対策枠組みづくりを進める方針である。

Googleで見つけやすく

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 1

会員(無料)になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます

AI・生成AIの関連コンテンツ

あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

基本情報公開時のサンプル画像
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます

基本情報公開時のサンプル画像