- 2026/04/20 掲載
欧州主要市場におけるEV販売急増、イラン情勢下のガソリン高が牽引
欧州で電気自動車販売の急伸
業界団体のEモビリティー・ヨーロッパと調査会社のニュー・オートモーティブが20日に公表した欧州15市場の最新データにより、域内での急速なEVシフトが確認された。公表資料によれば、市場動向の重要指標である電池式電気自動車(BEV)の2026年第1四半期における新規登録台数は、前年同期比29.4%増の約56万台に到達した。
月別では3月の伸びが顕著であり、前年同月比51.3%増の24万台超を記録している。欧州自動車工業会(ACEA)の統計では、調査対象となった15市場は昨年時点のEUおよびEFTAにおけるBEV販売全体の94%を占める主要圏域である。
国別動向を見ると、ドイツやフランス、スペイン、イタリア、ポーランドの上位5カ国すべてで年初からの販売台数が40%以上の大幅な伸びを示した。この結果、3月にEUおよびEFTAで登録された新車のうち、21.2%を電気自動車が占めたと推計される。
こうした普及拡大の背景には、イラン戦争に端を発したガソリン価格の高騰が存在する。燃料価格の増大に直面した消費者が、維持コストの抑制を目的に内燃機関車からEVへの乗り換えを急いだ形だ。
Eモビリティー・ヨーロッパのクリス・ヘロン事務局長は、石油への依存がリスクとして認識された3月の需要急増を、欧州のエネルギー安全保障における近年最大の成果の一つであると言明した。
地政学的な要因による燃料価格の変動が、結果として欧州全域での脱炭素化と石油依存脱却に向けた構造転換を強力に推し進める格好となった。
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