- 2026/07/29 10:00 掲載
三菱電機、米新興Array Labsに約16億円を出資、日本版衛星コンステレーションで提携
衛星からの移動目標追尾(AMTI)技術と3Dマップ技術
近年、航空宇宙および防衛分野では、小型衛星を多数連携させる低軌道観測衛星コンステレーションによる情報収集が急速に拡大している。従来の光学センサーや合成開口レーダ(SAR)による静止画像取得に加え、AMTIはレーダーの設置場所や地形、探知距離の制約を受けず、広範囲の空域で目標を追跡できる技術である。安全保障や民間航空交通管理(ATM)の領域で新たな監視手段として導入が期待されている。
出資先のArray Labsは2019年に米国カリフォルニア州で設立された。従業員数は約50名規模で、用途に応じて構成を組み替えられる独自のモジュール型レーダー設計手法や、複数衛星の電波を連携させるマルチスタティック運用技術に強みを持つ。同社は民生用電子機器や通信機器の量産手法をレーダー衛星の製造に応用し、リアルタイムの3次元地球マッピングシステムの構築を進めている。2026年1月には2000万ドルのシリーズAラウンドを完了しており、今回の追加調達によって量産体制の構築と事業展開を加速させる。
三菱電機は自社の防衛・宇宙システム事業で培った知見やアジア太平洋地域でのネットワークと、Array Labsの技術力を組み合わせる。Array Labsの経営陣は三菱電機をアジア太平洋地域における戦略的パートナーと位置づけた。両社は衛星データを活用した情報収集および提供技術を高度化し、安全保障領域の顧客ニーズに対応した新サービスを市場投入する。
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