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  • 2026/09/24 06:50 掲載

フィジカルAIで消える仕事、“逆に食える”3つの新職業…あなたの仕事はどっち側?

連載:デジタル産業構造論

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フィジカルAIを搭載したロボットが現場に入る。そのとき、そこで働いていた人間の仕事はどうなるのか──。単純作業が機械に奪われる、という語られ方をされがちだが、数百台規模のロボットを社会実装してきたugo代表取締役・松井健氏の見立ては、それとはかなり違う。むしろ新たに生まれる職業があり、人間にしか担えない領域の輪郭が、いま明確になりつつあるという。ロボットと人間の協働が行き着く先を聞いた。
執筆:法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 小宮 昌人

法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 小宮 昌人

法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 / d-strategy,inc / Third Ecosystem,inc / Inclusive AI,inc 代表取締役CEO

 野村総合研究所、産業革新投資機構JIC-VGIなどを経て現職。法政大学 デザイン工学部 システムデザイン学科 准教授として、産業価値デザイン研究室にて生成AI・AIエージェントや、フィジカルAI・AIロボット、データスペースなどデジタル技術・先端技術をビジネスや社会の価値へ転換するための手法論の教育・研究を実施。

 戦略・DX支援企業のd-strategy,inc(企業のAI変革、DX戦略、デジタルソリューション戦略)を創業し代表取締役として、フィジカルAI、AIエージェントをはじめとするデジタル化・自動化・技術変化の中での企業やスタートアップのDX/ソリューション・イノベーション戦略を支援。

 また、グローバルでのスタートアップエコシステム連携プラットフォームのThird Ecosystem,incの代表取締役CEOとして海外・国内のスタートアップエコシステム(VC/CVC/企業/大学/政府機関/スタートアップ)の連携・活性化、スタートアップ企業やエコシステム企業の海外展開支援や、海外スタートアップの日本展開に取り組む。

 Inclusive AI,incにおいて盲ろう者(目が見えない・見えづらく、耳が聞こえない・聞こえづらい)、視覚障害者、高齢者等向けのAIエージェントなどのAIサービス開発を実施。「制約のある方を含めすべての方が前向きに活き活きと暮らし、学び、挑戦できる世の中」をAIエージェントやフィジカルAIを通じて実現していくことを目指す。

 最新刊として『フィジカルAI進化論~自律するロボットとともに作る産業の未来~』(SBクリエイティブ)を26年10月1日に出版予定。

 その他、近著に『生成DX~生成AIが生んだ新たなビジネスモデル~』(SBクリエイティブ)、『メタ産業革命~メタバース×デジタルツインでビジネスが変わる~』(日経BP)、 『製造業プラットフォーム戦略』(日経BP)、『日本型プラットフォームビジネス』(日本経済新聞出版社)があり、ビジネス+IT連載『デジタル産業構造論』、MONOist等にてWebメディア連載。

 youtubeチャンネル『フィジカルAI時代の産業論 (d-strategy / Third Ecosystem 小宮昌人)』 @dstrategyinc にて生成AIをはじめ産業のデジタル化を解説

フィジカルAIで消える仕事、“逆に食える”3つの新職業…あなたの仕事はどっち側?の画像
フィジカルAIが生み出す”新しい仕事”とは…?
(画像:本文をもとに生成AIで作成)
本記事は、ugo 代表取締役 松井健 氏に取材した内容を基に、執筆者である小宮昌人氏が内容を整理・考察したものです。

フィジカルAIが生む「3つの新しい職業」

 フィジカルAIと先進ロボティクスの普及に伴い、まったく新しい職業や専門職が立ち上がると松井氏は捉える。代表的なものは、次の3つだ。

(1)ロボット遠隔パイロット(アバターパイロット)
物理的な場所に縛られず、遠隔から業務を行う。自宅などからロボットを操作し、カフェの接客や店舗の軽作業、案内業務を担う働き方だ。分身ロボットを使ったアバターカフェなどの先行事例は、身体的制約や距離の壁を越え、時間や場所に囚われない自由なワークスタイルを切り拓いている。

(2)ロボットのティーチングエンジニア(ロボットティーチャー)
ロボットに現場作業や熟練の技を教える。プログラムコードを書く代わりに、模倣学習キットのバイラテラルコントローラなどを実際に動かして手本を示し、関節アームの動きや視覚情報と連動させて直接学習させる。現場独自の技術や熟練の手技を持つ人間が“先生”となる役割だ。

(3)ロボットドクター(メンテナンススペシャリスト)
カメラやセンサー、複雑な関節アームを備えたロボットのコンディションを管理し、メンテナンスや修理を専門に行う。導入数が急増するなか、ハードウェアが常に安全・正常に機能し続けるよう、定期点検や突発トラブルに対応する技術者の存在は不可欠になる。

 興味深いのは、3つとも「ロボットの普及で人間の関与が減る」方向ではなく、関与の仕方が変わることで生まれている点だ。では既存の仕事のほうは、どう再編されるのか。
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