- 2026/08/20 11:30 掲載
月面にスペースX「Falcon 9」の衝突痕…NASAが幅18メートルのクレーター画像公開
LROは衝突から6日後となる8月11~12日、月面から約96キロ上空を通過しながら機体を傾け、狭角カメラを衝突地点へ向けて複数の画像を撮影した。LROは秒速約1.6キロで飛行しており、撮影時刻が10秒ずれるだけでも対象地点が撮影範囲の中心から約16キロずれる可能性があったという。月の自転とLROの軌道の関係から、衝突地点が撮影可能な位置に入るまでには6日を要した。
撮影画像から、研究チームはクレーターの幅を約60フィート(約18メートル)、深さを10フィート未満(約3メートル未満)と測定した。クレーターの周囲には明るい筋と暗い筋が伸びていることも確認した。
NASAによると、暗い部分は太陽風や銀河宇宙線、微小隕石などの影響を長期間受けた月面物質が、衝突によって掘り返されたもの。一方、クレーター周辺の明るい部分は、より深い場所から飛び出した比較的新鮮な物質とみられる。
衝突地点の特定には、韓国の月周回探査機「タヌリ」が取得したデータも使った。タヌリは衝突から数時間後に高解像度カメラで現場を撮影し、クレーターを確認した結果、NASAによる衝突地点の予測は約0.6マイル(約1キロ)の精度だったことが分かった。その座標をNASA側に提供し、LROによる追加撮影につなげたという。NASAは最終的なクレーター中心を北緯19.4759度、東経266.7138度と算出した。
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