• 2026/09/10 16:00 掲載

中国EC大手・京東集団、GPU10万枚級クラスター構築へ…フィジカルAI戦略を加速

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中国EC大手の京東集団(JD.com)が、AIを画面の中から物流やロボットなど現実空間へ広げる「フィジカルAI」戦略を加速する。強みとする供給網を、データ収集、モデル開発、ロボット運用を循環させる実装基盤として活用する構想だ。
 中国の電子商取引大手、京東集団(JD.com)傘下の京東クラウドは9月9日、中国GPUメーカーのムーア・スレッズ・テクノロジー(Moore Threads Technology)と協力し、GPU(画像処理半導体)カード10万枚規模のAI計算クラスターを構築する計画を発表した 。完成済みではなく、現時点では建設計画の段階にある。

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【図版付き記事はこちら】
京東は「フィジカルAI」を重点領域に据える
(画像:本文をもとに生成AIで作成)

 新京報によると、クラスターはムーア・スレッズの「全機能GPU」を計算基盤とし、大規模モデルの学習・推論やエンボディドAIなどに使う。計算資源は外部にも開放する計画だ。京東集団技術委員会主席兼京東クラウド総裁の曹鵬氏は「われわれは物理AI戦略の実装を全面的に進めており、高性能で信頼性の高い中国製の計算基盤が中核的な支えだ」と説明した。

 計算基盤と並ぶ柱が、実世界のデータとロボットの運用拠点だ。京東の公式ブログによると、京東クラウドは今後2年で、人間が実世界で活動する様子を収めた動画を1000万時間超集める計画を進めるという。また、今後5年で中国全土に80カ所超の「RoboBase」を整備し、ロボットの研究開発、試験生産、データ収集、製造、保守などを一体で支援する方針だ。

 京東による技術投資の拡大は決算にも表れている。京東の2026年4~6月期決算によると、研究開発費は前年同期比37.7%増となった一方、売上高は2.9%減だった。既存の物流や小売の現場をAIの実証環境として使いながら、計算基盤、データ、モデル、ロボット運用を一体化する戦略を進めている。

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