• 会員限定
  • 2024/05/09 掲載

中途採用“爆増”の金融業、「人材市場と必須スキル」はどのように変わった?

FINOLABコラム

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
記事をお気に入りリストに登録することができます。
2024年度のメガバンクの採用計画において、中途採用が新卒採用を上回る銀行が出てきたことが話題となった。この背景には、今日の労働環境はもちろん、技術変化や競争環境の変化により、既存金融機関の職員が持つスキルでは対応が難しくなった現実がある。フィンテック領域など「新しい取り組み」を進めるには何が足りないのか? 本稿では、金融業界の労働市場の変化とともに、金融機関での「スキルの隔たり」について、FINOLAB Head of FINOLAB 柴田 誠氏が解説する。
執筆:FINOLAB Head of FINOLAB 柴田 誠

執筆:FINOLAB Head of FINOLAB 柴田 誠

FINOLAB設立とともに所長に就任。東大経済学部卒、東京銀行入行、池袋支店、オックスフォード大学留学(開発経済学修士取得)、経理部、名古屋支店、企画部を経て1998年より一貫して金融IT関連調査に従事。2018年三菱UFJ銀行からMUFGのイノベーション推進を担うJDDに移り、オックスフォード大学の客員研究員として渡英。日本のフィンテックコミュニティ育成に黎明期より関与、FINOVATORS創設にも参加。

photo
金融機関の中途採用増加は何を意味するのか?後ほど詳しく解説します

中途採用の増大の裏にある「人気低下」

 日経新聞によると、三菱UFJ銀行は、2023年度に中途347人、新卒354人だった採用を、2024年度には中途600人、新卒400人とする計画で、中途の人数がはじめて新卒を上回る見通しとなっている。

 メガバンク全体でも、中途採用が全体の5割に達しようとしていて、新卒一括採用でさまざまな部署を経験させて人材を育成してきた従来の手法が転機を迎えているという。

 この背景には、銀行の就職先としての人気が落ちており、新卒採用が以前ほど思い通りに進まなくなっていることがある。

 HR総研と楽天みん就が行った「2024年卒学生の就職活動動向調査」によると、志望業界別のランキングでかつてはトップ3の常連であった「メガバンク・信託銀行」が、今や文系で9位、理系はトップ10圏外という状況になっている。

画像
最も志望する業界TOP10
(出典:HR総研×楽天みん就:2024年卒学生の就職活動動向調査
【次ページ】金融機関の若者が辞職を決意する「4つの理由」

関連タグ

関連コンテンツ

あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます