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- 2025/12/10 掲載
AIでブルーカラーと給与水準逆転も?日本でも進む“ホワイトカラー失業”の残酷な構造
50代以上に特化した人材紹介、人材派遣を提供するシニアジョブ代表取締役。1991年、茨城県生まれ。少年~学生時代はサッカーに打ち込み、J1のユースチームで活躍。大学在学中に仲間を募り、シニアジョブの前身となる会社を設立。2014年8月、シニアジョブ設立。当初はIT会社を設立したが、シニア転職の難しさを目の当たりにし、シニアの支援をライフワークとすることを誓った。売上前年比が最高で300%に及ぶ成長を続け、現在に至る。専門紙を中心にシニアの転職・キャリアプラン、シニア採用等のテーマで連載・寄稿中。
米国で進行するAIが理由の雇用減少
AIが就職・転職や雇用に与える影響について聞かれる場面がずいぶん増えてきた。取材を受けると高頻度でAIに関する質問があり、今年、筆者が登壇した行政イベントでも筆者が話す内容が、事前の打ち合わせでシニア就業へのAIの影響に関するものとなった。
しかし、こうしたAIの質問に、「現在の日本ではそれほど目立った影響はないかもしれませんが、将来的な影響も含めて何か予想があれば…」のような言葉が、かなりの確率で付け足されるほど、米国に比べた日本でのAIの影響は現時点ではわずかである。
今後日本でもAIによる雇用の減少が起こるかもしれないし、逆に米国でも雇用が回復・増加するといった説もあるようで、そのあたりはなんとも言えない。しかし、米国で起きている、AIによって若者を中心にホワイトカラーの雇用が減少し、一方、ブルーカラーの雇用や賃金は伸びているといった状況によく似た状況が、日本の転職市場にもある。それはシニアの転職市場だ。
今回は、米国の“AI失業”に似た傾向を持つ、日本のシニア転職を参考に、日本の雇用とAIの未来について考える。
日本のシニア転職においては、米国のようにブルーカラー有利
米国などで起きている、AIの影響でホワイトカラーの雇用が減少、反対にブルーカラーの雇用や賃金が伸びる現象は、「ブルーカラービリオネア」と呼ばれている。ホワイトカラーの仕事は、AIがすべてを代替できなかったとしても、さまざまな部分を代替、効率化できるため、一部の限られた人員で回せるようになる一方、ブルーカラーの仕事はAIでの代替が難しいことで「ブルーカラービリオネア」が起きる。
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