- 2026/03/01 掲載
20万円が25万円に…元国税職員が教える、知らないと損する「リボ払い」の仕組み(2/3)
「ポイント貯まる、使えば年会費無料」の注意点
梅田編集:まずは年会費の有無と条件を確認、と。ポイントはどう考えればいいでしょう?小林先生:基本的な考えは、自分がよく使うお店やサービスと関係するクレジットカードを選ぶことです。たとえばネット上のショッピングモール「楽天市場」をよく使う人の場合、「楽天カード」がお得です。年会費が無料のコースを選んだ場合、楽天市場で使用時にポイントが最大3倍付与されます。
梅田編集:自分のライフスタイルとクレジットカードを結びつけるわけですね。
小林先生:「定期券利用以外で電車によく乗る」かつ「ビックカメラ、コジマ、ソフマップといった家電量販店をよく使う」という人の場合、「ビックカメラSuicaカード」を使うとSuicaのオートチャージ、つまり入金がクレジットカードから自動的に行われ、そのときにポイントが1.5%付与されます。年会費は、初年度無料。年1度の利用があれば、次年度以降の年会費、税込524円は無料となります。
梅田編集:ポイントが貯まって、そして使えば年会費がタダになるならどんどん使いたくなりますよね。
小林先生:そこが注意点です。やはりカードって、発行元は「儲けよう」としているわけですから、うっかりしていると余計な出費が増えてしまいます。たとえば1,000円の買い物をして10円分のポイントがついたとしても、そもそも1,000円がムダ遣いだったら、結局損ですからね。
梅田編集:た、たしかに……。
小林先生:なので、まずは使うカードを厳選して、使うときもその商品が本当に必要かどうか冷静に検討しましょう。枚数については、1、2枚でよいのではないでしょうか。1つ補足すると、海外旅行によく行く人はクレジットカードを所有したほうがベターです。「盗難・紛失保険」はじめ、旅先での急病やケガによる医療費を補償する「傷害保険」などの保険の機能がカードについていることもありますから。もし海外で何かトラブルにあっても、クレジットカードのコールセンターに連絡をすれば、対応してもらうことができます。
梅田編集:別途、海外旅行保険に申し込む前に、自分が持っているクレジットカードに保険がついているかどうかをチェックしたほうがいいですね。
小林先生:はい。ちなみにクレジットカードについては、無職の人、大学生や浪人生、専業主婦(夫)のように定期収入のない人は審査を通らない可能性があります。会社にお勤めの人であれば、余程のことがないかぎり審査を通りますので、独立や起業を考えている人は「会社員であるうちにお得なクレジットカードを作っておく」、そんな考え方もあります。
「キャッシング機能」の使いどころはこんな場面
梅田編集:さらに伺いたいんですが、「キャッシング」ってなんですか?「クレジットカードのキャッシング機能」とかってよく見聞きするんですが、キャッシュをingするって……。現金払い? でも、それだとカードと矛盾するし……。小林先生:あー、ひとことで言うと「借金」です。
梅田編集:えっ、また借金なの?
小林先生:一般的なクレジットカードには「キャッシング」の機能、つまり借金ができる機能がついているものが多いんです。クレジットカードを申し込むと、「キャッシング枠」というものが決められます。たとえばキャッシング枠が20万円であれば、20万円まで借りられるということです。キャッシングを利用するときは、カード会社が提携しているATMにクレジットカードを差し込んで画面を操作するだけなので、簡単に現金が手に入ります。ただし、キャッシングを利用すると、どこの会社のサービスにせよ金利、つまり利子がかなり高めにつきます。
梅田編集:そもそも、クレジットカードを使って買い物をすることも借金ですよね。今の自分のお金ではなく、クレジットカード会社から借りたお金で支払いをするわけですから。「クレジットカードで買い物すること」と「クレジットカードでキャッシングすること」って、借金的なものという意味で似ていませんか?
小林先生:そうですね。ただクレジットカードで買い物したときは、金利を取られることはありません。クレジットカードで分割払いをすると「分割払い手数料」は発生しますが、通常は2回払いまでであれば分割手数料がかかりません。一方、クレジットカードでキャッシングしたとき、それで得たお金については、ほぼ確実に、しかも高めの金利の支払いが必要になるので、両者の違いは大きいですよ。
梅田編集:お金を借りるという点では似ているけれど、返す額に違いが生じる……このことはわかっておかないといけないですね。でもそうすると、キャッシングを使う意味があまりないような……。
小林先生:使うとしたら「クレジットカード払いができない支払い」でしょうか。よくあるのが、海外旅行のときだと思います。海外では電車やバスを使うのに現金が必要なことも多いですよね。海外でキャッシングをすれば、簡単に現金が手に入ります。
梅田編集:え、でもそれは難しそう。
小林先生:いえいえ、大した手間はかかりません。VISAやMastercardなど、海外でも使えるクレジットカードを持っておけば、そのカード1枚でキャッシングすることができます。海外の空港などにキャッシングのできるATMがあるので、そこにクレジットカードを入れて必要な金額を指定すれば海外の現金が出てきます。
梅田編集:返済は難しくないんですか?
小林先生:はい。クレジットカードって、毎月1回は支払い日が設定されていますよね。海外でキャッシングを利用した場合、次の支払い日になると自動的に返済されるので、手間はかかりません。ただ、何度も言うようにキャッシングは金利がかかるものなので、海外で利用するときも最低限必要な金額にとどめておいたほうがいいでしょう。 【次ページ】「リボ払いがお得!」よく聞くが…実際どういう仕組みなのか
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