法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 小宮 昌人
法政大学 デザイン工学部システムデザイン学科 准教授 / d-strategy,inc / Third Ecosystem,inc / Inclusive AI,inc 代表取締役CEO
野村総合研究所、産業革新投資機構JIC-VGIなどを経て現職。法政大学 デザイン工学部 システムデザイン学科 准教授として、産業価値デザイン研究室にて生成AI・AIエージェントや、フィジカルAI・AIロボット、データスペースなどデジタル技術・先端技術をビジネスや社会の価値へ転換するための手法論の教育・研究を実施。
戦略・DX支援企業のd-strategy,inc(企業のAI変革、DX戦略、デジタルソリューション戦略)を創業し代表取締役として、フィジカルAI、AIエージェントをはじめとするデジタル化・自動化・技術変化の中での企業やスタートアップのDX/ソリューション・イノベーション戦略を支援。
また、グローバルでのスタートアップエコシステム連携プラットフォームのThird Ecosystem,incの代表取締役CEOとして海外・国内のスタートアップエコシステム(VC/CVC/企業/大学/政府機関/スタートアップ)の連携・活性化、スタートアップ企業やエコシステム企業の海外展開支援や、海外スタートアップの日本展開に取り組む。
Inclusive AI,incにおいて盲ろう者(目が見えない・見えづらく、耳が聞こえない・聞こえづらい)、視覚障害者、高齢者等向けのAIエージェントなどのAIサービス開発を実施。「制約のある方を含めすべての方が前向きに活き活きと暮らし、学び、挑戦できる世の中」をAIエージェントやフィジカルAIを通じて実現していくことを目指す。
最新刊として『フィジカルAI進化論~自律するロボットとともに作る産業の未来~』(SBクリエイティブ)を26年10月1日に出版予定。
その他、近著に『生成DX~生成AIが生んだ新たなビジネスモデル~』(SBクリエイティブ)、『メタ産業革命~メタバース×デジタルツインでビジネスが変わる~』(日経BP)、
『製造業プラットフォーム戦略』(日経BP)、『日本型プラットフォームビジネス』(日本経済新聞出版社)があり、ビジネス+IT連載『デジタル産業構造論』、MONOist等にてWebメディア連載。
youtubeチャンネル『フィジカルAI時代の産業論 (d-strategy / Third Ecosystem 小宮昌人)』 @dstrategyinc にて生成AIをはじめ産業のデジタル化を解説
工場のスイッチ操作、倉庫の異形物ピッキング、店舗の品出し、建設現場の資材運搬、農地の生育監視──いずれも、これまで「人がやるしかない」とされてきた作業だ。こうした作業をロボットに任せることが難しかったのは、技術の限界というより、現場で起こる例外への対応をすべてプログラムに落とし込むコストが見合わなかったからである。この前提を変えるのが、2025年以降に本格化した「フィジカルAI」だ。すでに百貨店では万引きを8割減らし、プラントでは点検を自動化するなど、成果が出はじめている。次に自動化が進むのはどの現場か。企業にはどんなメリットがあるのか。フィジカルAIの実用化を進める日本発のロボット開発企業「ugo」(ユーゴー)の代表取締役CEO、松井健氏に聞いた。
「とりあえずChatGPTを導入してみたものの、その先の活用が見えてこない」──こうした悩みを抱える企業は少なくない。一方で、先進的な企業はすでに生成AIを単なる業務効率化ツールとしてではなく、独自ノウハウの継承や経営判断の高度化、さらには新規事業創出の基盤として活用し始めている。企業間におけるAI活用の格差は、いま急速に広がりつつあるのだ。それでは、実際に先行している企業は何に取り組んでいるのか。今回、筆者は自社を実験の場としながらAI活用を磨き上げてきた三菱総合研究所(MRI)に取材した。一般的な生成AI導入支援やRAG(検索拡張生成)の構築にとどまらず、他のコンサルティングファームとは一線を画す「AIファースト戦略」と、その実践知の全貌に迫る。
生成AIの爆発的な普及により、データセンターの重要性がかつてないほど高まっている。だがその背後では、「莫大な消費電力の増加」「サーバの高発熱化」「運用を担う労働力の不足」といった課題がインフラ運営の現場にのしかかっている。この難局に対し、50年以上のミッションクリティカルシステム運用実績を持つNTTデータグループは、いかなる解決策を描いているのか。持株会社制の元、国内とグローバルで強力な連携体制を築き、莫大なインフラ投資を推し進めている同社に、国内外のデータセンター事業の戦略、生成AIを見据えた「次世代冷却技術(液浸・水冷)の最前線」、「AIエージェントの活用」、そしてロボティクスやフィジカルAIを駆使した「次世代データセンター」の構想について話を聞いた。
長らくエンタープライズITの世界では、SaaSとSIerが異なる役割を担いながら棲み分けてきた。しかし、生成AIの登場によって、この前提となる構造そのものが揺らぎ始めている。メガプレイヤーの手が届かないニッチ領域を攻めることで成長してきたSaaSは、AIによるコード生成やツール構築の進化、さらにはメガプレイヤー自身によるカスタマイズの高速化によって、その提供価値の再定義を迫られている。一方で、個別カスタマイズを強みとしてきたSIerもまた、AIの普及によってその価値が相対化されつつある。しかし同時に、AI時代だからこそSaaSとSIerの双方に「逆転の戦略」が生まれつつある。本稿では、構造変化の本質と、これからの勝ち筋を読み解く。