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  • 2026/06/29 掲載

テスラ 自動運転「FSD」に対話型AI「Grok」を統合、音声でドライブを指示可能に

駐車位置の指定や走行中の経路変更などを音声で指示可能に

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米テスラは、同社の運転支援システム「Full Self-Driving(FSD)」に対話型AI「Grok」を統合し、自然言語による音声操作機能を追加する。最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏が明らかにしたもので、2026年9月頃の実装を予定する。「××に向って」「××の駐車場に止めて」など音声による指示で目的地での駐車方法などを音声で直接車両へ指示できるようになる。
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(画像:ビジネス+IT)
 米テスラの最高経営責任者(CEO)であるイーロン・マスク氏は2026年6月中旬、ソーシャルメディア「X」において、同社の先進運転支援システム「Full Self-Driving(FSD)」に対し、対話型AI「Grok」を統合する計画を発表した。実装時期は約3カ月後となる2026年9月頃を予定している。

 今回の統合により、ドライバーは自然言語の音声を通じて自動運転の操作を直接指示できるようになる。マスク氏は、ユーザーからの「配車サービス『Uber』の運転手に話しかけるような感覚でFSDと会話したい」という要望に応じる形で、この機能の年内実装を明言した。具体的には、目的地に到着した際の細かな駐車位置の指定や、走行中の経路変更などを、決まった定型コマンドではなく日常的な話し言葉で車両に伝えることが可能になる。

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【図版付き記事はこちら】テスラFSDにGrok搭載へ、会話で運転指示が可能に(図版:ビジネス+IT)

 テスラはすでに2025年のソフトウェアアップデートを通じて、AMD製プロセッサを搭載した車両を対象にGrokのベータ版を導入していた。初期の実装段階では多様なキャラクター設定による雑談や一般的な情報検索機能に限定されており、車体の物理的な制御には関与していなかった。今回のFSDへの深い統合は、車載AIの役割を単なる応答システムから、運転行動を直接支援する副操縦士(コ・パイロット)へと引き上げるものだ。

 システムの進化の背景には、マスク氏が率いるAI企業「xAI」との密接な技術連携がある。現在、テスラおよびスペースXの社内では、次世代AIモデル「Grok 4.5」のプライベートベータテストが進行している。テスラのAI部門のエンジニアによれば、FSDのソフトウェア構築や無人タクシー「サイバーキャブ」の開発プロセス自体にも、コーディング支援を含めたGrokの技術基盤が広く導入されているという。

 テスラによる会話型自動運転ナビゲーションの導入は、システムが人間の曖昧な音声指示を文脈から正確に理解し、安全な車両制御データへと変換する高度な情報処理能力を要求する。車両のハードウェアと自社開発のAIモデルを直接融合させることで、同社は次世代の車載インターフェースにおける競争優位性の確保を狙う。

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