- 2026/08/06 19:25 掲載
JX金属、1Q営業益814億円 AI関連需要や市況改善で通期営業益を420億円上方修正
成長分野と位置付ける「フォーカス事業」の売上高は24%増の1,452億円、営業利益は70%増の275億円だった。半導体材料では、AIデータセンター関連需要の拡大を受け、半導体用スパッタリングターゲットなど薄膜材料の販売が増加した。半導体材料部門の売上高は34%増の521億円、営業利益は69%増の144億円となった。
情報通信材料部門も、スマートフォン向け需要が堅調だったほか、AIデータセンター関連製品の増販が寄与。売上高は19%増の931億円、営業利益は70%増の131億円だった。圧延銅箔やチタン銅などの販売が伸び、円安も収益を押し上げたという。
一方、全社の利益急増には市況と一過性要因の影響も大きかった。為替の平均レートは1ドル=159円と前年同期から14円の円安になり、ロンドン金属取引所の銅価格は1ポンド当たり604セントと40%上昇した。為替や銅価格などの環境要因が営業利益を265億円押し上げたほか、チリのカセロネス銅鉱山の一部権益売却益190億円を計上した。
これを受け、同社は2027年3月期通期の業績予想を上方修正した。売上高は従来予想の9,300億円から1兆250億円へ、営業利益は1,900億円から2,320億円へ、親会社の所有者に帰属する当期利益は1,140億円から1,410億円へ、それぞれ引き上げた。営業利益は前期比33%増を見込む。
新たな通期予想では、為替レートを1ドル=150円から157円、銅価格を1ポンド当たり520セントから586セントに変更した。市況による営業利益の押し上げを従来予想から400億円見込む一方、チリの天候不良に伴う鉱山の減産で60億円の減益を織り込んだ。フォーカス事業の増販で30億円、販売単価の改善で25億円の上積みも見込む。
半導体用ターゲットや磁性材ターゲット、チタン銅の販売数量見通しも上方修正した。AIデータセンター関連需要に対応し、半導体用ターゲットの生産能力を2025年度比1.3倍、磁性材ターゲットを1.2倍に増強する。光通信用のインジウムリン基板については、生産能力を7~10倍に拡大する計画。成長投資を急ぐ構えだ。
AI・生成AIのおすすめコンテンツ
AI・生成AIの関連コンテンツ
PR
PR
PR