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- 2026/10/02 09:30 掲載
テスラが電動大型トラック「Semi」工場が本格稼働、年間5万台量産へ
長航続モデルは500マイル、30分間で最大60パーセントの充電
ネバダ州で電動大型トラックSemiの専用工場が稼働、本格量産体制へ
テスラが稼働させた新工場は、既存のギガファクトリー・ネバダに隣接する約170万平方フィートの施設である。同社は2017年にSemiのプロトタイプを発表し、2022年末からペプシコなど一部の顧客向けに初期生産車の納入を始めていたが、大規模な量産拠点の設立は今回が初めてとなる。実際の量産ラインからの出荷は2026年4月に始まっており、今回の開所式でその体制を公に披露した。 生産されるSemiは、総重量8万2000ポンドでの運用を想定して設計されている。顧客の用途に合わせて、航続距離325マイルの標準モデルと、500マイルの長航続モデルの2種類を展開する。これまでのプロトタイプから技術的な刷新も行われ、バッテリーにはテスラが内製する4680セルを採用した。また、油圧式パワーステアリングを電動式に変更するなど、製造工程の効率化とメンテナンスの手間を省く構造を取り入れている。 動力性能においては、後輪の車軸に3つの独立したモーターを搭載し、最大出力は800キロワットに達する。
エネルギー消費率は1マイルあたり1.6から1.7キロワット時を達成した。北米運輸効率協議会による実証試験では、ペプシコが運用する車両が1日あたり1076マイルを走行した実績や、1回の充電で460マイルを無充電走行したデータも確認されており、既存のディーゼル車に代わる性能を示している。
充電インフラに関しては、最大出力1.2メガワットの専用システムであるメガチャージャーを展開する。これにより、およそ30分間でバッテリー容量の60パーセントを回復させることができる。テスラは年末までに主要な輸送ルートを中心に30カ所以上の充電ステーションを稼働させる計画を進めている。現在、ペプシコやDHLなどの初期顧客に加え、マイクロソフトなどが参画する企業連合による2500台規模の電動トラック調達で主要サプライヤー(プライマリーOEM)に選定されており、法人向け大型商用車市場への供給体制を整えている。
ペプシコ、コストコ、ウォルマートなど大手が続々導入へ
電動大型トラックSemiの量産化に関連して、テスラは複数企業でのフリート運用の実態と最新の運転支援技術の対応状況を明らかにした。試作段階から大手物流企業と実走テストを重ねており、高稼働や多シフト運行に対応できる実用性が検証されている。導入企業には初期テストに参加したペプシコをはじめ、DHL、ウォルマート、コストコ、Saia、WattEVなどが名を連ねる。さらに、マイクロソフトやペプシコが参画する企業連合ZET SCALEによる2500台規模の電動トラック一括発注や、スウェーデンのEinrideによるアマゾン向け500台の導入計画など、B2B市場での大口導入が進んでいる。
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