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  • 2025/07/03 掲載

MUFGが地銀の銀行システムを採用した理由、みんなの銀行の逆転劇が始まった

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世界初のフルクラウドで構築されたバンキングシステムで銀行サービスを提供し、BaaS事業も展開するみんなの銀行は、開業以来、4期連続の赤字を計上している。この状況から脱却すべく、同行は2027年度の黒字化を目標に掲げている。現在の厳しい状況と黒字化への展望、さらにその先を見据えた事業展開について、同行 取締役頭取 永吉 健一 氏に話を聞いた。
聞き手・構成:編集部 山田 竜司   執筆:フリーライター 井上 健語

フリーライター 井上 健語

フリーのテクニカルライター。コンシューマからエンタープライズまで、初心者向けの記事からテクニカルな解説記事、広告記事、企業取材記事などを手がける。執筆した書籍はこれまでに約80冊。オールアバウトでは「パソコンソフト」「ワード(Word)の使い方」「MS Officeの使い方」のガイドもつとめる。2008年からWordカテゴリーでのMicrosoft MVP。
個人ホームページ:http://www.makoto3.net/
facebook:http://ja-jp.facebook.com/inouekengo

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みんなの銀行
取締役頭取
永吉 健一 氏

MUFGへのシステム提供のインパクトとは?

 2025年5月27日、三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下、MUFG)は、新リテール戦略構想を発表し、その中で新しいコンセプトのデジタルバンクを2026年度後半に開業すると発表した。

 注目されたのは、そのシステム基盤として、みんなの銀行が開発・運用するバンキングシステムが採用されたことだ。永吉氏は、システムの特徴とMUFGに選択された理由を次のように述べる。

「フルクラウドであることでスケーラビリティ・耐障害性・柔軟性を備えたアーキテクチャとなっており、アプリケーションはマイクロサービスとAPIで疎結合な設計とすることで、非常に柔軟に機能を開発・改修できることが特徴です。また、銀行システムすべてをパッケージで提供するのではなく、1つひとつの機能を個別に提供することができる点をご評価いただけたのではないかと思います」(永吉氏)

画像
バンキングシステム提供事業
(出典:みんなの銀行 報道発表)

 ただし、できることは、みんなの銀行で実装されているものに限られる。したがって、独自の機能・サービスを実現するには、新たな仕組みを追加していくことになるのだろう。 【次ページ】MUFGが採用したIT基盤を地銀が開発できたワケ
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