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- 2025/08/18 掲載
製造業で転職は激ムズ?中高年転職の専門家が解説「日産工場生産終了後」のヤバい現実
50代以上に特化した人材紹介、人材派遣を提供するシニアジョブ代表取締役。1991年、茨城県生まれ。少年~学生時代はサッカーに打ち込み、J1のユースチームで活躍。大学在学中に仲間を募り、シニアジョブの前身となる会社を設立。2014年8月、シニアジョブ設立。当初はIT会社を設立したが、シニア転職の難しさを目の当たりにし、シニアの支援をライフワークとすることを誓った。売上前年比が最高で300%に及ぶ成長を続け、現在に至る。専門紙を中心にシニアの転職・キャリアプラン、シニア採用等のテーマで連載・寄稿中。
日産ほど規模が大きければ生産終了でも安心…?
今年7月に日産自動車の神奈川県横須賀市の追浜工場、そして神奈川県平塚市にある子会社・日産車体の湘南工場で自動車の生産を終了する発表があり、地元自治体も巻き込んだ雇用への懸念が湧き上がり、報道された。発表内容では、追浜工場も湘南工場も閉鎖はされない。しかし、追浜工場の従業員は約3900名、湘南工場も1000名を超えると思われ、この全員が同じ場所・同じ仕事でずっと勤務し続けられるということは当然ないだろう。
さらに、部品などの取引先や、従業員が利用する周辺の店舗やサービス、家族の生活圏なども考えると、影響は一部の従業員の雇用にとどまらず、広い範囲に広がることが懸念されている。
一方で、当事者以外が報道を見ているだけの場合、著名な大企業であって自治体までが要望を出したり対策を協議したりしているため、慌てなくてもほとんどの雇用は守られるのではないかと思うかもしれない。実際、2つの工場とも閉鎖はされず、ある時期までは雇用が守られ、これまでとは違う機能が模索されたり、国内のほかの工場に統合されたりする内容が報道されている。
しかし、どれだけ多様な対策が行われても、雇用と地域への大きな影響は避けられないと筆者は考えている。これは日産の工場に限った話ではなく、大規模工場の閉鎖や生産停止、リストラに共通する話である。
今回の日産の工場のような大規模工場が生産を停止すると、どのような影響が考えられるのか? リストラされた人を含めた多くの中高年の再就職を支援してきた筆者が解説する。
日産のこれまでの経営危機と再建
工場の雇用と地域にどのような影響があるかを語る前に、今回の日産2拠点での自動車生産終了について整理しよう。日産は今回以前にも深刻な経営危機に陥ったことがあり、1999年にルノーの傘下に入った。ルノーから派遣されたカルロス・ゴーン氏の下で経営再建を行った日産は、2016年に三菱自動車の筆頭株主となって事実上の傘下に収め、ルノーと日産のパートナーシップに三菱自動車も加わった。
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