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- 2024/05/31 掲載
どこへでも社長自ら家族に挨拶? 愛知の町工場に「若者」が集まる「採用の秘訣」6つ
連載:爆売れ工場のつくり方~スチールテック編~
1961年、愛知県名古屋市生まれ。1985年、慶応義塾大学商学部卒業後、トヨタ自動車入社。海外産業車両部、海外企画部、モータースポーツ部、中南米部にて勤務。1997年、家業である年商2.5億円、社員数4人の現スチールテックに入社。2007年より現職。2017年には、米国発のコミュニケーションツール「エマジェネティックス」認定アソシエイトの資格を取得。東海地方の企業を中心に研修活動も行う。2019年には初めての著書「すごい工場」を発刊し現在発行部数が1万部突破。朝日新聞や日経トップリーダー等各メディアにも取り上げられ活躍の場を広げている。また同社では、生きた経営のショールームとして現場見学会を英語バージョンも用意し、開催している。詳細は下記HPを参照。
会社HP:http://www.steeltech.jp/
スチールテックの「価値観採用」とは?
行き当たりばったりの採用は雇用のミスマッチを生み、早期離職の原因となります。2013年から2016年の間に入社した新卒社員の定着率は低く、83%が退職しました。
定着率が上がってきたのは、2017年以降です。当社の新卒採用は、2017年新卒から大きく変わりました。それまでの選考方法を見直して「価値観採用」へシフト。その結果、毎年、計画人数をしっかり採用できています。人財流出にも歯止めがかかり、2021年入社、2022年入社、2023年入社、2024年入社の新卒社員は、1人も退職していません。
価値観採用とは、当社の企業風土に合った「素直な人」「嘘をつかない人」「スピードで実行できる人」「決断の早い人」を採用することです。
たとえば「内定承諾期限を原則3日間」に設定しているのは、「3日で決断できない人財は、当社には合わない可能性が高い」からです。2024年4月時点で、新卒社員は全社員の49%を占めています。社員の半数以上が20代で、平均年齢は28歳です。
内定までの接触回数は「なんと8回」
「行き当たりばったり採用」と「価値観採用」では、選考フローが大きく異なります。「価値観採用」では、価値観を共有できる人財を見極めるため、「学生との接触回数(面談回数)」を増やしています。- (1)合同説明会
- (2)会社説明会
- (3)1次部長面接
- (4)2次社長面接
- (5)キャリア面接
- (6)3次面接
- (7)ぶっちゃけ飲みトーク(後ほど解説します)
- (8)4次最終面談
かつての行き当たりばったりの採用では、ハキハキしていて、明るくて、感じが良ければ一度の面談で内定を出していました。ですが現在は、接触回数を「8回」に増やして、お互いの価値観が合うかを確認しています。
すぐに始められる、効果抜群な「12の採用ノウハウ」
当社の採用ノウハウをお伝えしている「人財戦略の仕組見学会」では、接触回数を増やしてミスマッチを防ぐ当社の施策を「すぐに始められる12のノウハウ」として解説しています。
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