- 会員限定
- 2024/11/11 掲載
中国EVメーカー「NIO(ニオ)」とは何者か? 想像より凄い…事業内容や売上を徹底解説
NIOとは?どんな会社か?
NIO(上海蔚来汽車:二オ)とは、上海を拠点に高級EVを開発・販売する企業である。まずは、NIOの基本情報を確認しておこう。設立年 | 2014年 |
創業者 | ビン・リー(李斌) |
所在地 | Building 19, No. 1355, Caobao Road, Minhang District Shanghai, SHA 200233 USA |
NIOは、李斌(ビン・リー)CEOによって2014年に共同設立された。同時期に創業したEVメーカーのXpeng(小鵬汽車:シャオペン)・Li Auto(理想汽車:リ・オート)とともに、「新興EV造車三兄弟」と呼ばれている。
高い自動運転技術や高級モデルのラインナップから「中国版テスラ」と呼ばれている。実際にリー氏の独特な発想は、欧米メディアにおいてテスラのイーロン・マスク氏と比較されることも多い。
NIOは、創業からわずか4年足らずで、量産車の販売やニューヨーク証券取引所への上場を果たしている。2021年にはノルウェー市場に参入し、その翌年にはハンガリーに海外初となる生産拠点を展開するなど、積極的な欧州進出への姿勢を見せている。
NIOの強み
NIOは、中国を代表する新興EV企業3社の中でも、販売台数が多いことで知られている。以下に挙げる独自のサービス展開は、同社の代表的な強みに挙げられるだろう。- バッテリー交換方式を搭載
- ライフスタイル事業を展開
ここからは、それぞれについて詳しく解説する。
■バッテリー交換方式を搭載
NIOは充電式だけではなく、バッテリー交換可能なEVの生産・販売にも注力していることが特徴だ。
2023年10月時点で、中国全土2000カ所のバッテリー交換ステーションを建設・運営している。また同年11月にはバッテリー交換事業において、大手自動車メーカー・長安汽車との協力協定の締結を発表した。
NIOはユーザーに向けて、BaaSバッテリーサービスというバッテリーのレンタルサービスを展開している。いわゆる「サブスク」にあたるサービスで、交換ステーションに行けば、約3分間で充電済みのバッテリーと交換してもらうことが可能だ。2020年8月のサービス開始以降、累計10万人のユーザーがBaaSバッテリーサービスを利用している。
BaaSバッテリーサービスを利用すれば、ユーザーはEV購入の際にバッテリーを購入する必要がないため初期コストを抑えられるほか、継続的なサービスも受けられる。NIO側も継続的な安定収入を見込めるメリットがあることから、Win-Winの関係と言えるかもしれない。
■ライフスタイル事業を展開
NIOは自動車事業だけでなく、「NIO House」「NIO Life」といったライフスタイル事業も展開している。
NIO Houseとは、NIO車を保有するユーザーが入室・利用できるラウンジのような空間だ。2024年9月時点で世界中に161カ所以上を運営している。
実際にNIO Houseでは、以下のような施設を利用できる。これら機能を持つNIO Houseの展開により、ユーザー同士のコミュニティ形成に役立てる狙いがある。
- リビングルーム:リラックスしてほかのユーザーとコミュニケーションをとれる
- コワーキングスペース:会議室の予約もできる
- ミニ図書館:知識の習得やリラクゼーションに役立てられる
- カフェ:一流バリスタによる特製コーヒーを楽しめる
- ジョイキャンプ:子どもたちが遊べる
- ギャラリー:NIOや製品に関する知識を深められる
一方、独自に立ち上げたライフスタイルブランド「NIO Life」も展開している。服飾品・食品・ワインをはじめ、世界で活躍する600人以上のデザイナーがデザインした製品を取り扱っている。
このように独自の高級会員制サービスを提供し、顧客満足度アップを図っている点は、ほかの振興EVメーカーとは異なる強みと言えるだろう。
今すぐビジネス+IT会員にご登録ください。
すべて無料!今日から使える、仕事に役立つ情報満載!
-
ここでしか見られない
2万本超のオリジナル記事・動画・資料が見放題!
-
完全無料
登録料・月額料なし、完全無料で使い放題!
-
トレンドを聞いて学ぶ
年間1000本超の厳選セミナーに参加し放題!
-
興味関心のみ厳選
トピック(タグ)をフォローして自動収集!
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR