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- 2025/06/09 掲載
「トヨタ・ホンダ・日産」勝者と敗者を分けた決算、EVブームの陰で何が起きているのか
経済、不動産分野のライター。小売・飲食を中心とした企業分析記事や、都市開発、不動産市況に関する記事を手がける。理系の会社員だったが、ライター業に専念するため独立した。趣味で簿記・ファイナンシャルプランナーの資格を取得する。
トヨタは営業収益過去最高を更新
販売台数は上表の通り伸び続け、24年3月期に初の1000万台を超えた。国内、米国も台数を維持。EV化が急速に進む中国でも、カローラやRAV4などの新型車が好調で、他社よりは減収幅が小さい。この間、急激に販売台数を伸ばしたのがHEV車である。世界販売は21年3月期に200万台を超え、25年3月期には432万台となった。
近年ではEVがブームとなったが、航続距離の短さや長い充電時間、充電設備の不足が改めて認識され、中国以外では人気が下火になりつつある。米国では高価なテスラ車に手が届かない層がガソリン車からHEVに切り替えた。トヨタ唯一のネックはEV販売の遅れだ。21年3月期から本格的に販売し、25年3月期は14万台しか売れていない。中国勢が安いEVで海外展開を強化すれば、ガソリン車やHEVも淘汰される可能性がある。 【次ページ】ホンダは売上収益20兆円、営業利益1兆円台をキープ。利益の源泉は…?
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