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  • 2023/01/24 掲載

ユニクロ「最大4割の賃上げ」、追随できない企業はかなりヤバい理由

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ユニクロを展開するファーストリテイリングが、最大4割という思い切った賃上げ方針を表明した。他社からは業績が良いのでこうした賃上げが実現できるといった、半ば怨嗟のような声も聞こえてくる。実際、同社の業績は好調であり、それが賃上げの原動力となっているのは間違いない。しかしながら、同社が賃上げに踏み切る理由はそれだけではないことについて理解できなければ、問題の本質は見えてこないだろう。
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ユニクロを展開するファーストリテイリングは最大4割の賃上げを発表した。同社が賃上げした本当の理由を理解できてない企業は、今後淘汰されていくかもしれない
(写真:ロイター/アフロ)

ユニクロの賃上げ、初任給は30万円

 ファーストリテイリングは、以前から年収の高い企業として知られてきた。社員の平均年収は1,000万円近くに達しており、これは日本企業としては相当な高水準と言って良いだろう。現在、日本における初任給(大卒)の平均は約20万円(月収)であり、今回の賃上げによって同社の初任給は30万円程度まで上がる。入社1~2年目で就任する店長の収入は39万円とされており、日本の平均的水準を大きく上回る高賃金になるのは間違いない。

 基本的に賃金というのは企業の生産性に比例して増えるものであり、高い生産性を実現していない企業(つまり十分な付加価値を獲得できていない企業)は、理論上賃上げを実現することができない。同社が賃上げを実現できているのは好業績の結果であることは言うまでもないことだろう。

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今回、思い切った賃上げに踏み切ったユニクロの本当の狙いとは?
(Photo/Getty Images)

 だが同社が、好業績を実現しているので賃上げを実現でき、他の企業は難しいという程度の話で済ませてしまっては問題の本質を見誤る。同社が今回思い切った賃上げに踏み切った最大の理由は、従業員に対する利益の還元という面もあるものの、本当の狙いはそこではないからだ。

【次ページ】単なる賃上げと考えるべきではない
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