- 2026/05/14 掲載
日産自動車、次世代車載OSにレッドハットのLinuxベースOSを採用
次世代SDVプラットフォームを構築するイニシアチブ
日産は、長期間にわたる車両のライフサイクルにおいて、ソフトウェアの拡張性と安全性を両立させることを課題としていた。これを解決するため、同社は車両のシステムを安全性において極めて重要な領域と、高頻度でアップデートを行う領域に分離するアーキテクチャーを選択した。この高頻度アップデート領域において、標準化されたLinux基盤を提供するレッドハットの車載OSが活用される。 今回採用されたレッドハットの車載OSは、エンタープライズ向けのLinuxをベースに構築されており、自動車向けの機能安全規格であるISO 26262のASIL-B認証を取得している。
これにより、ブレーキ制御などの安全性が重要視されるシステムと、インフォテインメントのような非安全系のシステムを、互いに干渉させることなく単一のシステム上で安全に共存させることが可能になる。 さらに両社は、レッドハットの技術者を日産の開発体制に直接組み込む統合開発モデルを採用した。日産のソフトウェア基盤はクラウドサービスであるAmazon Web Services(AWS)上にも構築されており、クラウド上の開発環境と実車の車載コンピューター間で一貫したシステム管理を実現する。
この新たなプラットフォームは、人工知能(AI)を中核に据えたAI定義車両への進化を見据えて設計されている。日産は、AIを活用したシステム基盤の導入でソフトウェアの開発サイクルを短縮し、次世代の運転支援システムの進化を加速させる方針である。オープンソースの標準化されたプラットフォームを導入することで、特定のハードウェアへの依存から脱却し、グローバル規模での迅速なイノベーションの展開を目指している。
自動車・モビリティのおすすめコンテンツ
PR
PR
PR