- 2026/08/07 16:50 掲載
好調フジクラ、経常利益2.7倍…通期4,530億円へ上方修正、データセンター特需がけん引
フジクラ、データセンター向け光需要で通期予想を大幅上方修正
フジクラは7日、2027年3月期の連結業績予想を上方修正した。データセンター向け需要が拡大し、情報通信事業を中心に大幅な増収増益となった。2026年4~6月期の売上高は前年同期比50.1%増の4,020億円、営業利益は155.1%増の1,048億円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益も156.8%増の804億円と大幅に伸び、売上高を上回るペースで利益が拡大した。経常利益は約2.7倍の約1,115億円だった。
けん引したのが情報通信事業だ。データセンター向け光コンポーネント製品の需要拡大に加え、米国以外の新規データセンター案件で光コンポーネント製品の大量受注があった。情報通信事業の売上高は前年同期比83.9%増、営業利益は188.3%増となった。生成AIの普及などを背景に拡大するデータセンターでは大量のデータを高速にやり取りする光通信インフラが使われており、こうしたデータセンター需要の伸びがフジクラの収益拡大につながっている。
一方、すべての事業が好調だったわけではない。エレクトロニクス事業はスマートフォン向け製品の品種構成の変化や材料費上昇などが響き、売上高は10.3%減、営業利益は73.5%減となった。情報通信事業の急成長が、エレクトロニクス事業の大幅減益を補って余りある状況となっている。なお、エネルギー事業は増収増益、自動車事業も増収となった。
今回の好調を受け、2027年3月期通期の売上高予想を1兆7,550億円、営業利益を4,320億円、親会社株主に帰属する当期純利益を3,260億円へ引き上げた。経常利益についても従来予想の3,160億円から4,530億円へ43.4%上方修正。前期の約1,995億円から2倍を超える水準となり、経常利益ベースで5期連続となる過去最高益予想をさらに上乗せする格好となった。
生成AI市場ではGPUや半導体が脚光を浴びやすいが、計算能力の拡大に伴ってデータを運ぶ光通信インフラの重要性も高まっている。今回の決算からは、生成AIの普及などを背景とするデータセンター投資の拡大が、光ファイバーや光コンポーネントを手掛けるフジクラの業績にも波及していることがうかがえる。
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