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  • 2025/09/16 掲載

池田泉州HDがデジタルバンクで拓く「中小企業向け金融」、メガバン挑戦への一手とは?

FINOLABコラム

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2025年7月、池田泉州HDが立ち上げた新銀行「01Bank」(ゼロワンバンク)が注目を浴びている。従来の財務諸表や担保に頼らず、ECやクラウドの実績データを活用して“事業性評価融資”を実現。メガバンクが展開する「Trunk」が効率化と低コストを武器にするのに対し、01Bankは成長ポテンシャルに賭ける異色の挑戦だ。地銀発のデジタル専業銀行は、中小企業金融の勢力図を塗り替えるのか。
執筆:FINOLAB Head of FINOLAB 柴田 誠

FINOLAB Head of FINOLAB 柴田 誠

FINOLAB設立とともに所長に就任。東大経済学部卒、東京銀行入行、池袋支店、オックスフォード大学留学(開発経済学修士取得)、経理部、名古屋支店、企画部を経て1998年より一貫して金融IT関連調査に従事。2018年三菱UFJ銀行からMUFGのイノベーション推進を担うJDDに移り、オックスフォード大学の客員研究員として渡英。日本のフィンテックコミュニティ育成に黎明期より関与、FINOVATORS創設にも参加。

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「池田泉州HDが切り開く“地銀の逆襲”とは?
(Photo: Pavel Kapysh / Shutterstock.com)

池田泉州ホールディングスの「01Bank」が描く逆襲シナリオ

 池田泉州ホールディングスは、地域銀行として長年中小企業支援に注力してきたが、近年のデジタル化やスタートアップ支援の流れを受けて、従来の融資モデルに限界を感じていた。

 特に、中小・零細事業者や新興ベンチャー企業に対しては、財務諸表や担保に依存した従来型の融資では、成長ポテンシャルを十分に評価できないという課題があった。

 こうした状況を打破するため、2023年9月にデジタル専業銀行の設立構想を発表していたが、2025年7月28日に池田泉州ホールディングスは完全子会社としてデジタル専業銀行「01Bank」を開業、本格的なサービス提供を開始した。

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01Bankのロゴ
(出典:池田泉州ホールディングス 報道発表)

 設立の背景には、以下のような狙いがある。
 
(1)地域金融機関の新しい収益モデル構築
(2)データドリブン型金融の拡大
(3)プラットフォーム企業との協業による新市場開拓  
【次ページ】01Bank流・事業性評価融資の実像とは?
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