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- 2025/05/21 掲載
グーグル系「ウェイモ」初の海外進出、“日本”で走行開始…何が始まろうとしている?
篠﨑教授のインフォメーション・エコノミー(第182回)
九州大学大学院 経済学研究院 教授
九州大学経済学部卒業。九州大学博士(経済学)
1984年日本開発銀行入行。ニューヨーク駐在員、国際部調査役等を経て、1999年九州大学助教授、2004年教授就任。この間、経済企画庁調査局、ハーバード大学イェンチン研究所にて情報経済や企業投資分析に従事。情報化に関する審議会などの委員も数多く務めている。
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・著者:篠崎 彰彦
・定価:2,600円 (税抜)
・ページ数: 285ページ
・出版社: エヌティティ出版
・ISBN:978-4757123335
・発売日:2014年3月25日
ウェイモ初の海外進出は「日本」
昨年末、グーグルの持ち株会社である米国アルファベット社傘下のウェイモは、同社の自動運転車両を東京に導入するため、日本の大手タクシー会社日本交通と配車アプリのGOとパートナーシップを締結した(GOほか[2024])。今年4月10日には、日本で走行する車両の報道公開を行い、17日には、東京都内の港区、新宿区、渋谷区、千代田区、中央区、品川区、江東区の7区で日本交通の乗務員が運転するウェイモの自動運転車両25台を走行させた(日本経済新聞[2025]、GOほか[2025])。

ウェイモにとっては初の海外進出で、車両は英国ジャガー・ランドローバー社の電気自動車(EV)だ。日本向け用に仕様の一部がマイナーチェンジされているものの、左ハンドルであることなどを含め、基本的には米国で商用化されている車両と同型だ。 【次ページ】“有人”で日本の公道を走行、その目的は?
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