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- 2026/02/18 掲載
キオクシアHDの2026年3月期決算、通期売上初の2兆円越えへ NAND需要旺盛
AIデータセンター向けのNAND型フラッシュメモリー需要が爆発的に増加、営業利益は前年67.0%増の7545億円に
キオクシアHDが2026年3月期決算発表、通期売上初の2兆円越えへ
キオクシアホールディングスが2026年2月12日に発表した2026年3月期の連結業績予想(国際会計基準)によると、売上収益は2兆1797億円から2兆2697億円の範囲となる見通しであり、予想範囲の中央値で試算した場合、前期比30.3%増の約2兆2247億円となる。これは同社として初めて売上高が2兆円を超える水準であり、2期連続で過去最高業績を更新する見込みだ。営業利益についても予想範囲の中央値で前期比67.0%増の7545億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は4537億円から5137億円と予測されており、市場のアナリスト予想平均値である約2977億円を5割以上も上回る「ポジティブサプライズ」となった。この好業績を牽引しているのは、AIデータセンターを中心としたNAND型フラッシュメモリーの旺盛な需要である。特にデータセンターおよびエンタープライズ(企業)向けSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)の販売が急伸しており、これらの製品が売上収益全体の約6割を占めるまでに拡大し、物量・収益ともに過去最高を記録した。需給バランスの引き締まりにより販売単価(ASP)も上昇傾向にあり、第4四半期(2026年1~3月)においては全アプリケーションで単価の大幅な上昇が見込まれている。
特筆すべきは、2026年中の生産枠がすでに「売り切れに近い」状態にあることだ。顧客側からは製品確保のために長期契約(LTA)の打診が相次いでおり、一部のハイパースケーラー(巨大IT企業)とは2027年から2028年を視野に入れた長期注文や前払い契約の交渉が進んでいるという。花沢秀樹財務統括責任者(CFO)は会見で「売価の上昇は非常に大きなスピードで進んでいる」と強調しており、AIインフラへの投資意欲の高さが浮き彫りとなった。また、同社はWestern Digital(SanDisk)との合弁契約を2034年末まで延長し、製造能力の拡張に向けたパートナーシップを強化している。
爆発するAIデータセンター向けNAND需要、キオクシアなど3強のシェアは?
世界のNANDフラッシュメモリー市場は、韓国のサムスン電子、SKハイニックス、そして日本のキオクシアによる3強体制が続いている。市場シェアにおいてキオクシアはサムスン、SKに次ぐ世界第3位(約20%)のポジションにあるが、今回の業績躍進の背景には、競合他社の動向とAI特需による市場構造の変化が深く関係している。
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