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- 2026/03/14 掲載
【今日から】JR東「運賃値上げ」なぜ今?トラブル連発の裏にあった「800億円のツケ」
連載:小林拓矢の鉄道トレンド最前線
1979年山梨県甲府市生まれ。早稲田大学教育学部社会科社会科学専修卒。「東洋経済オンライン」「ITmedia」「マイナビニュース」などに執筆。Yahoo!ニュースエキスパート。単著に『京急 最新の凄い話』(KAWADE夢文庫)、『関東の私鉄沿線格差』(KAWADE夢新書)、『JR中央本線 知らなかった凄い話』(KAWADE夢文庫)など。共著に『関西の鉄道 関東の鉄道 勝ちはどっち?』(新田浩之氏との共著、KAWADE夢文庫)、首都圏鉄道路線研究会『沿線格差』『駅格差』(SB新書)などがある。
JR発足以来初の運賃値上げ、なぜ都心が“狙い撃ち”に?
JR東日本の駅構内を歩いていると、3月14日に運賃を改定することについて、あちこちに掲示されていることに気づかされる。同社はこれまで、利用者の増加や経営努力により、消費税の増税時を除けば「純粋な運賃の値上げ」を行ってこなかった。つまり今回が、会社発足以来はじめての実質的なベースアップとなる。
今回の運賃改定において、特に影響を大きく受けるのは他でもない東京圏の利用者だ。
これまでJRの運賃には「山手線内」や「電車特定区間」といった、いわば“都心部向けの特別割引”のようなルールが存在していた。これは国鉄時代、「安くしないと私鉄にお客さんを奪われる」という理由で設定されたものだ。しかし、他の鉄道各社も値上げに踏み切る昨今、JRだけがこの割安な設定を維持する意義は薄れてきている。
今回「分かりやすい運賃体系」へ整理する一環として、この区分は通常の「幹線」という料金へと一本化される。利用者が集中し、設備の維持に最もお金がかかる「都心部のユーザー」に負担してもらう構造へと変わるワケだ。
過去のツケが…JR東日本が踏み切った「苦渋の決断」のワケ
「いやいや、都市部は毎朝あんなに激混みなんだから、十分儲かっているのでは?」ギュウギュウの満員電車に揺られている身からすれば、そう疑問に思うのも無理はない。たしかにコロナ禍が明け、日常的に電車を利用する人は戻りつつある。しかし、コロナ禍のタイミングで減らされた列車の本数は、今も以前のようには戻しきれていない。それが現在の「目立つ混雑」の一因になっている。
では、なぜ電車を増やさないのか。そして、なぜ今になって運賃を上げなければならないのか。実はこの疑問は、私たちが感じている「最近、やたらと電車が止まるな…」という不満と、根っこで繋がっているのだ。
その正体をひもとくために、まずは鉄道事業にのしかかる深刻なコスト増から見ていこう。
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