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- 2025/12/16 掲載
なぜ、山手線の「再開発」は終わらない?JR東日本が“永遠”巨額投資し続ける深いワケ
連載:小林拓矢の鉄道トレンド最前線
1979年山梨県甲府市生まれ。早稲田大学教育学部社会科社会科学専修卒。「東洋経済オンライン」「ITmedia」「マイナビニュース」などに執筆。Yahoo!ニュースエキスパート。単著に『京急 最新の凄い話』(KAWADE夢文庫)、『関東の私鉄沿線格差』(KAWADE夢新書)、『JR中央本線 知らなかった凄い話』(KAWADE夢文庫)など。共著に『関西の鉄道 関東の鉄道 勝ちはどっち?』(新田浩之氏との共著、KAWADE夢文庫)、首都圏鉄道路線研究会『沿線格差』『駅格差』(SB新書)などがある。
山手線、なぜ再開発が止まらない?
山手線に乗っていて気づくのは、その車窓から見える景色の目まぐるしい変化だ。学生で溢れる高田馬場、多国籍な熱気を帯びる新大久保、静謐な高級住宅街を控える目白、そして世界で1番の乗降客数を誇る新宿。たった数分置きに、街の「客層」も「雰囲気」もガラリと変わる。これほど多様な顔を持つ都市を一本の線でつないでいる路線は、世界を見渡してもまれだろう。
そんな山手線の各駅で、近年、利便性を向上させるための改良が続いている。
なぜ、JR東日本はこれほどまでに山手線を優遇し、巨額の投資を続けて「街」を作り変えようとしているのか。
単なる混雑緩和や老朽化対策ではない。そこには、私鉄各社や地下鉄がひしめく東京でJRが主導権を握り続けるための、極めて合理的な「意図」が隠されている。
ここからは、その謎について詳しく見ていきたい。
新宿・渋谷が「永遠に工事中」である“本当の理由”
山手線を利用していて、改札周辺の充実ぶりに目を奪われることはないだろうか。東京駅の駅ナカ施設は圧倒されるものであり、品川駅や上野駅もそれに負けないほどである。大きな駅には「ルミネ」が並び、新宿駅周辺には複数のルミネが展開されているなど、にぎわいは非常に大きい。
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