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- 2026/05/17 掲載
AI半導体新興の米Cerebrasがナスダック上場、NVIDIAの牙城に挑む
時価総額は約660億ドル規模へ
巨大チップのCerebrasが上場、時価総額は約660億ドル規模へ
人工知能向けの専用半導体を開発する米Cerebras Systemsは米国時間2026年5月14日、ナスダック市場への上場を果たした。同社は3000万株を発行し、公開価格は当初の目標レンジを上回る185ドルに設定され、55億5000万ドルの資金調達を実施した。取引開始直後に株価は350ドルで寄り付き、一時386ドル台まで上昇した後、311.07ドルで初日の取引を終えた。終値に基づく同社の時価総額は約660億ドルとなった。
今回の新規株式公開により、創業メンバーの資産価値は大きく膨らんだ。共同創業者兼CEOのアンドリュー・フェルドマン氏が保有する株式およびストックオプションの価値は、初値ベースで約34億ドルに達した。
また、同じく共同創業者でCTOのショーン・リー氏の資産価値も約19億ドルを記録している。同社の主力製品であるWafer-Scale Engine 3は、一般的なAIチップとは異なり、シリコンウェハー1枚を丸ごと使用した巨大なプロセッサである。
エヌビディアのGPUと比較して約58倍の面積を持ち、4兆個のトランジスタを搭載している。特にAIモデルの推論処理において、高速かつ低遅延なパフォーマンスを発揮する構造となっている。
上場に至るまでの過程には曲折があった。同社はアラブ首長国連邦のテクノロジー企業G42から大規模な投資を受けており、これが米国の対内外国投資委員会による国家安全保障上の審査対象となったため、以前の上場計画は延期されていた。
2025年3月に委員会の承認を得た後、プライベート市場での資金調達を経て今回の上場に至った。財務面では、2025年の売上高が前年比76%増の5億1000万ドルであった。
顧客基盤としては、OpenAIと200億ドル規模の複数年契約を結んでいるほか、主要なクラウドプロバイダーであるAWSとの提携も進めている。一方で、売上高の大部分がG42および同社と関連のあるモハメド・ビン・ザイード人工知能大学などアラブ首長国連邦の事業体に依存している点や、エヌビディアをはじめとする競合他社との競争環境が、今後の事業展開における課題として存在している。
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