• 2026/01/26 掲載

【知らないと損】勉強嫌いでも超楽しい「生成AI活用法」、もう勉強で挫折しない新常識(2/3)

連載:野口悠紀雄のデジタルイノベーションの本質

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AI活用で「忘れられていた」論点

 新しい理解ができると、次の疑問が自然に生まれる。「なぜそうなるのか?」「他の場合はどうなるのか?」などと、関心が連鎖して広がる。そして、この連鎖が勉強をさらに進める原動力になる。

 従来の学習論では、「努力」や「忍耐」が強調されてきた。しかし実際には、勉強が続くかどうかを決めるのは、楽しさだ。

 AIは、努力を不要にするのではない。努力が報われる感覚を頻繁に与えることによって、勉強をいつまでも続けさせるのである。

 この点こそが、AIを使った勉強法の核心であり、これまで十分に強調されてこなかったことだ。これまでのAI活用論では、「効率」「時短」「自動化」といった側面が強調され、この点が忘れられていた。

勉強が楽しくなる「2つの生成AI活用法」

 AIを使った勉強法は、大きく2つに分類できる。

 第1は、何が重点かを確認する使い方である。試験に出そうなテーマを列挙させたり、想定問題を作らせたりすることによって、この判断ができる。教材を読み込ませて要約させることも、この使い方に含まれる。

 第2は、理解を深めるための対話である。理解できない点について、「なぜそうなるのか」「別の説明をせよ」「具体例を挙げよ」などと問い直すことによって、理解が段階的に深まる。どちらも本質的には、新しい情報の獲得を容易にし、理解の瞬間を増やすための方法だ。

 この場合、AIは、遠慮なく質問できる相談相手として機能することに注意が必要だ。人間の教師や講師に対しては、「同じようなことを何度も繰り返し聞いて良いのだろうか?」とか、「私だけが長々と質問するわけにはいかない」などと遠慮が生じることが多い。

 しかし、AIが相手であれば、そのような心理的ハードルは一切存在しない。この点は、社会人学習者にとって、とりわけ重要である。

楽しいを壊さない「超重要な注意点」

 ただし、注意も必要だ。AIは「ハルシネーション」と呼ばれる現象によって、誤った説明をすることがある。したがって、AIの答えをすべて無条件で受け入れれば、大きな問題が発生する危険がある。

 しかし、これはAI学習を否定する理由にはならない。公式の教材と突き合わせたり、説明を問い直したりすることによって、むしろ理解が深まる場合もある。

 重要なのは、AIに丸投げしたままにしないことだ。これは、AI学習の楽しさを損なわないための条件だと考えるべきだ。 【次ページ】AI時代の「勉強法の核心」とは
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